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D9.A.4.1 曲げに関する設計

ユーザーによって与えられた断面の特性に基づいて、正負のモーメントに対する鉄筋が計算されます。プログラムは、まず、g=0でpt =釣合い鉄筋比である断面を設計しようとします。許容モーメントが実モーメントより小さい場合は、同じptに対するgの値を増加させ、条件を満足しているかチェックします。もし条件を満足しない場合は、この手順をgが1.0となるまで繰り返し、その後、g=1.0を保ったままptの値を増加させます。この手順をptが最大値 ( 2 % )になるまで続けます。しかし、pt = 最大値でg=1.0に対応する許容モーメントが、実モーメントよりも小さい場合は、プログラムは、この断面が不合格であるというメッセージを出します。

プログラムは、断面設計に必要な鉄筋のサイズと数を自動的に計算します。要求に従って鉄筋を何層かに配置し、有効せいを再計算して、この有効せいに対する断面を再度設計します。

注記

  1. はりは、MZのみに対して設計されます。モーメントMYは、曲げの設計においては考慮されません。

  2. MMAGパラメータは、設計モーメントを増やすために使用することができます。

  3. 曲げ設計において、純かぶりに対してあばら筋のサイズを考慮するために1.4 cmが加えられます。

  4. STAADのはり設計の手順は、日本での実用に基づいており、日本は地震の盛んな地域にあることが考慮されています。