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D9.A.7 設計パラメータ

プログラムは、設計を行う上で必要な数多くのパラメータを持っています。パラメータのデフォルト値は、標準的な設計において頻繁に利用される値に設定されています。個別の設計要求に応じて、これらのパラメータの値を変更可能です。表10A.1に、利用可能なパラメータとそのデフォルト値をすべて示しています。コンクリートの設計を行う前に、長さと力の単位をcmとkgとして宣言する必要があります。
注記: 一度パラメータを設定すると、その値は再度設定されるまで設定されたその数のままです。これはSTAAD.Proで、すべてのコードに対してあてはまります。
表 1. 日本のコンクリート設計パラメータ
パラメータ名 既定値 説明
CODE -

JAPANを指定する必要があります。

準拠する設計コード。「TR.53.2 コンクリート設計パラメータの設定」を参照してください。

BIAXIAL 0.0

柱の設計タイプが2軸設計であるか一軸設計であるかを決める値

  • 0.一軸設計のみ
  • 1.2軸用設計
CLEAR

3.0 cm(はり)

4.0 cm

(柱)

はりのかぶり厚さ、または柱の側面のかぶり厚さ。
DEPTH YD コンクリートメンバーのせい。この値は既定で、MEMBER PROPERTIESで与えられるYDになります。
EFACE 0.0 はりの終点における支持位置の面。(注記: SFACE、EFACEとも正の値を入力します。)
FC 210 Kg/cm2 コンクリートの圧縮強度
FYMAIN SR235 鉄筋グレード。許容される鉄筋グレードと、その降伏応力の値を下の表に示します。設計荷重のタイプ(長期または短期)に応じて降伏応力の値が自動的に計算されます。
FYSEC SR235 副筋用である以外は、FYMAINと同じです。
LONG 0.0

設計荷重のタイプを決める値

  • 0.長期荷重
  • 1.短期荷重
MAXMAIN 41.0 cm 主筋の最大サイズ
MAXSEC 41.0 cm 副筋の最大サイズ
MINMAIN 10 mm 主筋の最小サイズ
MINSEC 10 mm 副筋の最小サイズ
MMAG 1.0 設計モーメント拡大係数
NSECTION 12 はりの設計で限界モーメントを特定するにおいて考慮される等間隔にある断面の数。
REINF 0.0 帯鉄筋。1.0は、スパイラル鉄筋を意味します。
SFACE 0.0 はりの始点におけるサポート位置の面。
SMAG 1.0 設計せん断力拡大係数
TORSION 0.0

はりのねじり設計を要求する値

  • 0.ねじり設計は必要なし
  • 1.ねじり設計が必要
TRACK 0.0
出力における詳細レベルを指定:
  • 0)はりと柱の設計 - 最小
  • 1)はりの設計 - 中間。柱の設計 - TRACK 0および柱の相互作用
  • 2)はりの設計 - TRACK 1および1/12の断面図での必要鉄筋。柱の設計 - TRACK 1および相互作用図
WIDTH ZD コンクリートメンバーの幅。この値は既定で、MEMBER PROPERTIESで与えられるZDになります。
表 2. FYMAINパラメータとFYSECパラメータに対する鉄筋グレードとその降伏応力の表
鉄筋グレード 長期荷重 短期荷重
引張と圧縮 せん断鉄筋 引張と圧縮 せん断鉄筋

SR235

SRR235

SDR235

1600 1600 2400 2400

SR295

SRR295

1600 2000 3000 3000

SD295A

SD295B

SDR295

2000 2000 3000 3000

SDR345

SD345

2200 (2000) 2000 3500 3500
SD390 2200 (2000) 2000 4000 4000