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P. 「ビーム端断面力」テーブル

このテーブルには、ビームの始点と終点を定義するノードからビームに作用する力の数値が表示されます。 したがって、荷重ケースごとに各メンバーについて2行のデータがあります。テーブルに含まれるビームと荷重ケースの範囲は「結果セットアップ」ダイアログで選択します(「結果セットアップダイアログ」を参照)。

データの単位は「表示オプション」ダイアログ>「力単位」シートで定義されます。FX、FY、FZの結果には力単位、MX、MY、MZの結果にはモーメントが使用されます。力またはモーメントの別の単位を選択するには、値を右クリックし、「この列の単位を変更する」ポップアップメニューのオプションから単位を選択します。

このテーブルは、「ビーム結果」ページを選択したときに「ビーム断面力詳細」テーブルとともに開きます。テーブルには3つのタブがあり、それぞれ該当するデータを表示することができます。

「ビーム結果」ページを選択すると開きます。

「すべて」タブ

「結果セットアップ」ダイアログで選択したすべての荷重ケースとビームの結果が表示されます。各結果は、ビームに作用するノードの力です。

「サマリー」タブ

このタブには、各自由度における最大と最小の端部断面力の結果が与えられます。指定されたすべてのメンバーと指定されたすべての荷重ケースが考慮されます。

力の方向がビームの遠端で反転してビームに等価な力が作用することを考慮するために、ビームの遠端で力の符号が反転されてから、最大値と最小値が決定されます。

たとえば、2つの荷重ケースが適用されたビームについて考えてみます。1つ目は10kNの圧縮で、2つ目は5kNの引張です。これは、「すべて」結果タブで次のようにレポートされます。

ビーム L/C ノード Fx(kN) Fy(kN) Fz(kN) Mx(kNm) My(kNm) Mz(kNm)
1 1 圧縮 1 10.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
2 -10.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
2 引張 1 -5.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
2 5.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000

遠端の結果の値が反転すると、次のように「最大Fx」の値で最大圧縮がレポートされ、「最小Fx」で最大引張がレポートされます。

  ビーム L/C ノード Fx kN Fy kN Fz kN Mx kip-in My kip-in Mz kip-in
最大Fx 1 1 圧縮 1 10.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
最小Fx 1 2 引張 1 -5.000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
注記: 遠端の結果の反転はすべての自由度に適用され、ビームに作用する力について同様の分析が得られます。

「エンベロープ」タブ

このタブでは、それぞれのビームについて、各自由度に対する正の最大効果と負の最大効果をもたらす荷重ケースの情報(ビームあたり8つの結果)がレポートされます。

これは4つの行で表示されます。

  1. 始端側ノード:
    1. 各自由度における正の最大効果。
    2. 正の最大効果をもたらす荷重ケース。
    3. 各自由度における負の最大効果。
    4. 負の最大効果をもたらす荷重ケース。
  2. 縁端側ノード:
    1. 各自由度における正の最大効果。
    2. 正の最大効果をもたらす荷重ケース。
    3. 各自由度における負の最大効果。
    4. 負の最大効果をもたらす荷重ケース。

正または負の効果をもたらす荷重ケースがない場合、荷重ケースは"-"と示されます。