MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

収納されたダイアログボックスの収納選択事項

MicroStation PowerDraftには、 PowerDraftDockingPrefSeed.xmlという名前の既定の収納選択事項ファイルがあり、各ダイアログボックスの既定の収納場所が設定されています。初回の起動時に、このファイルのコピーが作成されます。ユーザーはこのコピーを使用して、収納されている任意のダイアログボックスの収納場所に関する変更を保存できます。次回の起動時に、ユーザーの個人用収納選択事項ファイルの情報を検索して、どのダイアログボックスをどこに収納すべきかを判別します。ユーザーの収納選択事項ファイルが削除されている場合は、再び、提供されている既定の収納選択事項ファイルに基づいて、新しいコピーを作成します。

構成変数MS_DOCKINGPREFSEEDは、 PowerDraftDockingPrefSeed.xmlファイルを検索する場所を指定します。また、構成変数MS_DOCKINGPREFは、ユーザーの収納選択事項ファイルの名前と作成場所を指定します。MS_DOCKINGPREFの既定値は、$(_USTN_PREFNAMEBASE).docking.xmlです。したがって、ユーザー選択事項ファイルの名前がuntitled.upfの場合、個人用収納選択事項ファイルの名前はuntitled.docking.xmlになります。このファイルの既定の保存場所は、ユーザー選択事項ファイルと同じフォルダです。

管理者として別の既定の収納選択事項ファイルを設定したい場合には、次のワークフローを使用してださい。

  1. 起動して、ファイルを開きます。
  2. 必要に応じて、収納可能なダイアログボックスの収納レイアウトを変更します。
  3. Windowsエクスプローラで、管理者の個人用収納選択事項ファイルを検索します。
  4. このファイルのコピーを作成して、別のフォルダに保存します。
  5. 管理者の元の個人用収納選択事項ファイルを削除します。
  6. MS_DOCKINGPREFSEED構成変数の値を、提供された PowerDraftDockingPrefSeed.xmlファイルではなく、新たに作成した収納選択事項ファイルのコピーが検索されるように修正します。
  7. 製品を終了します。
  8. ユーザーに各自の個人用収納選択事項ファイルを削除するように指示します。
  9. ユーザーが次回に製品を起動したときに、新しい既定の収納選択事項ファイルに基づく、新しい個人用収納選択事項ファイルが作成されます。
注記: ツールボックスに関する収納の変更は、ユーザーの収納選択事項ファイルには保存されません。また、収納可能ダイアログボックスが開いているか閉じているかという情報も保存されません。この情報は、ユーザー選択事項ファイルに保存されます。たとえば、収納可能ダイアログボックスを収納した状態で製品を終了しても、ユーザー選択事項ファイル(ユーザーの収納選択事項ファイルではない)が削除されていると、前回収納したダイアログボックスは再起動時に収納されません。ただし、この場合でもユーザーの個人用収納選択事項ファイルは有効なので、前回収納したダイアログボックスを開くと、そのダイアログボックスは、ユーザーの個人用収納選択事項ファイルの情報に基づいて、最後に収納された場所に自動的に収納されます。