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Units.defファイルでの単位のカスタマイズ

単位定義ファイルで定義された単位は、セッション中で利用できます。これらの単位は、標準単位と同じ方法で選択することができます。単位定義ファイルの単位が標準単位と競合する場合は、定義ファイルの単位が使用されます。アクティブな単位ファイルは、構成変数MS_CUSTOMUNITDEFを使用して定義されます。既定のファイルは、MicroStation PowerDraftのプログラムディレクトリ内の..\Default\Data\フォルダにあるunits.defファイルです。このファイルには、カスタム単位定義のシンタックスと例が含まれています。

アクティブな単位定義ファイルが使用されるのは、次の2つの場合です。
  1. ユーザーインターフェイスでは一般的に、units.defファイル内に定義された単位のみにアクセスできます。すべての既知の単位をユーザーインターフェイスに含めるには、構成変数MS_UNITS_SHOWALLを定義します。
  2. 単位情報が不完全なファイルフォーマットからデータを変換するときに、units.defファイルが参照されます。たとえば、V7 dgnファイルには2文字の単位ラベルのみが用意されています。この2文字のラベルをunits.defファイルに用意されているラベルと比較することにより、正しい数学的定義を確認します。
注記: 上記の事例では両方とも、単位定義ファイルの単位が標準単位と競合する場合は、定義ファイルの単位が使用されます。
注記: 標準単位にもカスタム単位にも、SET UNITSキー入力コマンドを使用してアクセスできます。

Units.defファイルのフォーマット

このファイルのフォーマットは、1行に1つの単位定義で構成されています。各行のフォーマットは、次のとおりです。
Label,Label,...,Label; Name(singular); Name(plural); Numerator; Denominator; Base; System
次を意味します。
  • Label - 座標値表示および寸法記入の既定のラベルを指定するために使用します。ラベルのリストを指定できますが、V8フォーマットファイルで使用されるのは最初のラベルのみです。他のラベルはV7フォーマットのファイルをロードするときに使用されます。この場合、V7ファイルの主単位のラベルが、提供されているすべてのラベルと照合されます。
  • Name(singular)とName(plural) - ユーザーインターフェイスでの単位の表示に使用されます。特殊な値"_[SYSTEM]_"を使用して、プログラムで標準組み込み名を使用する必要があることを示します。
  • NumeratorとDenominator - これらを一緒に使用して、記述されている単位のサイズを定義します。分子を分母で割った比率は、1メートルを構成する新しい単位の数値Xを表します。次に例を示します。100.0 / 1.0 = 100.0センチメートル = 1メートル。精度を最大限まで高めるために、分子と分母の両方を整数値として指定することを強くお勧めします。
  • Base - 基本が同じ単位のみを比較することができます。すべての直線距離の単位はメートルを基本として使用する必要があります。度、緯度、経度などの非線形単位の場合は、基本単位なしを指定します。Baseの有効な値を次に示します。
    • 0 - 単位なし
    • 1 - メートル
  • System - 一部のダイアログボックスで単位を分類して表示するため使用します。Systemの有効な値を次に示します。
    • 0 - 未定義
    • 1 - 英語(国際フィートに基づく)
    • 2 - メートル法
    • 3 - 英語(米国調査フィートに基づく)

このデータをカスタマイズするには、Units.defファイルのコピーを作成してそれを構成内に配置し、構成変数MS_CUSTOMUNITDEFでその位置を定義します。