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アタッチ

アタッチを使用すると、PDFドキュメント内にファイル、音声、動画などを埋め込むことができます。

注記: アタッチ機能を利用するには、Adobe Acrobat 6以降をインストールする必要があります。

ファイルのアタッチ

この機能を使用するとPDFドキュメント内にファイルをアタッチして埋め込むことができます。アタッチできるファイルの種類には、テキストファイル、HTMLファイル、Microsoft Wordファイル、Microsoft Excelスプレッドシートがあります。どの種類のファイルをアタッチする場合も、action_itemキーワードにattachmentを設定する必要があります。action_nameキーワードではアタッチするファイルの一意の名前を指定します。このキーワードはアタッチされたファイルの上にマウスポインタが置かれたときのツールチップとしても機能します。

ファイルをアタッチするときは、action_typeキーワードにfile_attachmentを設定する必要があります。action_specキーワードではアタッチするファイルの場所を指定します。付箋アイコンが付いた長方形の領域がドキュメント内に作成されます。このアイコンをダブルクリックすると、アタッチされているファイルを表示することができます。アイコンをダブルクリックするとアタッチされたファイルの拡張子(mimeタイプ)に関連付けられたアプリケーションが起動してファイルが表示されます。アタッチされたファイルの安全性に関する警告メッセージがビューアアプリケーションで表示される場合があります。

注記: ファイル名が数字で始まる場合は、数字の前にスラッシュを1つまたは円記号を2つ付ける必要があります。たとえば、「action_spec = "d:\anystreet\\2004table.htm"」や「action_spec = "d:/anystreet/2004table.htm"」のように指定します。

付箋アイコンのサイズはビューのズームファクタを100%より大きくしても同じサイズのままです。ズームファクタを100%未満に設定するとアイコンのサイズを縮小できます。この動作はアイコンが図面の一部ではないことを示しています。

次の表は、ファイルをアタッチするときの操作キーワードが必須であるかと、その既定値を示しています。

キーワード 既定値
action_item ATTACHMENT 必須
action_name アタッチするファイルの一意の名前。 この値は必須で、アイコンの上にマウスポインタが置かれたときのツールチップとして使用されます。
action_type FILE_ATTACHMENT 必須
action_spec ファイルの指定 必須
action_range ELEMENT_RANGE|CELL_RANGE ELEMENT_RANGE
action_instance SINGLE_INSTANCE SINGLE_INSTANCE

例:

! Attach an HTML file, and create a bookmark to it.
!
if ((sheet_name eq "AR1") and (color eq 7) and (weight eq 2)) then
! File Attachment
   action_item = attachment 	
   action_name = "Base Slab Dimensions" 	
   action_type = FILE_ATTACHMENT
   action_spec = "c:\manhole\slab.htm"

   action_item = bookmark
   action_name = "Base Slab Dimensions"
   action_type = AREA_OF_INTEREST
   action_spec = "./attachments"
endif

上のデザインスクリプト例を実行すると、次のファイルがアタッチされてブックマークが作成されます。

動画と音声のアタッチ

この機能を使用するとPDFドキュメント内に動画ファイルまたは音声ファイルをアタッチして埋め込むことができます。どの種類のファイルをアタッチする場合も、action_itemキーワードにattachmentを設定する必要があります。action_nameキーワードではアタッチするファイルの一意の名前を指定します。アタッチされたファイルの上にマウスポインタを置くとツールチップが表示されます。

音声ファイルをアタッチするときは、action_typeキーワードにsound_attachmentを設定する必要があります。動画ファイルの場合は、action_typeキーワードにmovie_attachmentを設定します。

action_specキーワードでは音声ファイルまたは動画ファイルの場所を指定します。アイコンが付いた長方形の領域がドキュメント内に作成されます。このアイコンをダブルクリックすると、アタッチされているファイルを再生することができます。アイコンをダブルクリックすると外部のマルチメディアアプリケーションが起動して動画または音声が再生されます。アタッチされたファイルの拡張子に関連付けられているmimeタイプに基づいてAcrobatビューアから外部のアプリケーションが呼び出されます。アタッチされたファイルの安全性に関する警告メッセージがAcrobatビューアで表示される場合があります。

注記: ファイル名が数字で始まる場合は、数字の前にスラッシュを1つまたは円記号を2つ付ける必要があります。たとえば、「action_spec = "d:\anystreet\\2004sound.wav"」や「action_spec = "d:/anystreet/2004sound.wav"」のように指定します。

次の表は、動画ファイルまたは音声ファイルをアタッチするときの操作キーワードが必須であるかと、その既定値を示しています。

キーワード 既定値
action_item ATTACHMENT 必須
action_name アタッチするファイルの一意の名前。 この値は必須で、アイコンの上にマウスポインタが置かれたときのツールチップとして使用されます。
action_type MOVIE_ATTACHMENT/SOUND_ATTACHMENT 必須
action_spec 動画ファイルまたは音声ファイルの指定 必須
action_range ELEMENT_RANGE|CELL_RANGE ELEMENT_RANGE
action_instance SINGLE_INSTANCE SINGLE_INSTANCE

例:

! Attach a sound file, and create a bookmark to it.
!
if ((type eq line) and (color eq 8) and (weight eq 2)) then
! Sound Attachment
   action_item = attachment 	
   action_name = "Sound Clip" 
   action_type = SOUND_ATTACHMENT
   action_spec = "d:\manhole\dave.wav"

! Create a bookmark to the sound file.
   action_item = bookmark
   action_name = "Play sound clip"
   action_type = AREA_OF_INTEREST
   action_spec = "./Sound Attachments"
endif

上のデザインスクリプト例を実行すると次のように音声ファイルがアタッチされてブックマークが作成されます。