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作業単位

作業単位は、DGNファイルでの作図やモデルの作成に使用するリアルな単位です。通常、作業単位は、作業DGNファイルを作成するときに使用するシードDGNファイルで定義されています。ほとんどの場合、作業単位を調整する必要はありません。

主単位および下位単位はフィートとインチ、またはメートルとセンチメートルのように名前で選択できます。作業単位の単位名を変更しても、モデルのジオメトリのサイズには影響しません。まとめると次のようになります。

  • 作業単位は、主単位(メートルなど、1つのデザインで共通して使用される最大単位)と端数を表す下位単位(センチメートルやミリメートルなど、使用される適切な最小単位)のセットです。下位単位を主単位より大きくすることはできません。
  • デザインの要素のサイズに影響を与えずに作業単位を変更することができます。たとえば、メートルとセンチメートルで作図してから、単位名をフィートとインチに変更してフィート法による測定値を取得することができます。

「フォーマット」と「精度」設定値

「フォーマット」と「精度」設定値では、ステータスバーおよびダイアログボックスに座標値、距離、および角度を表示する方法を制御します。

注記: 「フォーマット」および「精度」を設定しても、計算の精度には影響しません。結果の表示に使用する精度のみを制御します。

「解像度」設定値

「解像度」設定値は「単位を追加設定」ダイアログボックスにあります(「作業単位」セクションで「編集」をクリックして表示します)。この設定値はデザイン平面の精度を指定するもので、モデル内の既存の要素のサイズに影響します。「解像度」設定値を変更する場合は、その前にサイト管理者に相談してください。

DGNファイルでは、「解像度」設定値は、(非常に広大な)作業領域の末端部分だけで発生する、デザイン環境のワーストケースの精度を設定するために使用されます。たとえば、デザイン平面/デザイン空間のサイズが各軸9億キロメートルで、想定される"最小"精度が0.0001メートルであるとします。実際の精度は、一般的な状況であるデザイン平面の原点近くで作図している場合は数百万倍向上しています。

作業単位の表記法

DGNファイルに距離を入力すると、通常、その距離は次の2つの形式のどちらかで表記されます。

  • 標準の10進数(1.275など)。
  • " MU:SU "を表す、コロンで区切られた2つの数字。たとえば、"3:4"は3主単位(MU)と4下位単位(SU)を意味します。

次の表に、後者の形式で表記された距離の例を示します。

作業単位 MU:SU 距離
フィート/インチ 120:10 120フィート、10インチ
マイル/ヤード 350:65 350マイル、65ヤード
メートル/センチメートル 5:25 5メートル、25センチメートル
ミリメートル/マイクロメートル 0:500または:500 0.5ミリメートル