MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

DGNファイルフォーマットとDWGファイルフォーマット

V8 DGNファイルフォーマットは、MicroStation PowerDraftのネイティブファイルフォーマットです。MicroStation PowerDraftでは、AutoCAD DWGフォーマットのファイルも開いたり保存したりすることができます。

MicroStation PowerDraft V8i SELECTseries 1以降、MicroStation PowerDraftによって作成されるDWGファイルは、RealDWGと呼ばれるAutodesk社のコードによって保存されます。そのため、これらのファイルはAutoCADにより"信頼できる"ファイルとして認識されます。したがって、MicroStation PowerDraftで作成または修正したDWGファイルをAutoCADで開いても、Autodesk以外のプログラムで保存された"外部"のDWGファイルであることを示す警告メッセージは表示されません。

AutoCADで認識されないDGN固有のエンティティが含まれるDGNファイルが、DWGファイルとしてMicroStation PowerDraftに保存されると、DGN固有のエンティティはDWG互換エンティティに自動的に変換されるので、AutoCADで正しく表示できるようになります。

MicroStation PowerDraftは、AutoCAD 2006以前のDWGエンティティのタイプとオブジェクトをすべてサポートしています。AutoCADバージョン2007以降で導入された次のAutoCADエンティティおよびオブジェクトは、読み取り専用です。

  • ペーパー空間での注釈付きオブジェクト(シートモデル)
  • 画層ビューポートの上書き
  • カラムマルチテキスト
  • ビジュアルスタイル
  • 幾何的拘束
注記: DXFファイルフォーマットは、DWGフォーマットのASCIIテキスト表現です。DXFは、AutoCADと他のアプリケーションとの間でデータを交換するために従来から使用されている交換フォーマットです。MicroStation PowerDraftでは、DXFデータをDWGデータと同じように操作することができます。DWGは、そのコンパクトなバイナリ表現により、ファイルが小型化されるのでお勧めです。これ以後、DWGという用語は、DWGファイルとDXFファイルの両方を意味するものとして使用されます。

DWGファイルの透過

DWGエンティティが画層以上の透過性をもつ場合、効果的な透過性が計算され、AutoCADと同様に表示されます。ただし、エンティティの透過性が画層の透過性未満の場合は、効果的な透過性はByLayerと同じです。結果として、このタイプの要素がMicroStation PowerDraftで編集され、DWGファイルとして保存されると、エンティティはByLayerの透過性をもつことになります。

たとえば、DWGエンティティの透過性が70%、画層の透過性が60%に設定されているとします。MicroStation PowerDraftで透過性を計算しているときには、DWGエンティティの透過性が効果的な透過性と見なされ、効果的な透過性の式が再構築され、要素の透過性を取得します。この場合の要素の透過性は25%になります。要素の透過性が25%であるため、同じ式を使用して効果的な透過性が計算されます。DWGエンティティの透過性と同じ70%になります。ただし、DWGエンティティの透過性が40%で、画層の透過性が60%に設定されている場合、効果的な透過性はゼロになり、要素の透過性は60%で、画層の透過性と同じになります。