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データムシフト方式

有効なデータムシフト方式名は次のとおりです。

3-パラメータ

GEOCENTRICを使用する非推奨方式です。

4-パラメータ

7-パラメータ手法の特別なケースです。使用しないでください。

6-パラメータ

7-パラメータ手法の特別なケースです。使用しないでください。

AGD66

この方式は、Australian Geodetic Datum of 1966に基づく地理座標系を、Geocentric Datum of Australia(1994)に基づく地理座標系に変換します。GDA94への変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがAgd66ToGda94.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

AGD84

この方式は、Australian Geodetic Datum of 1984に基づく地理座標系を、Geocentric Datum of Australia(1994)に基づく地理座標系に変換します。変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがAgd84ToGda94.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

ATS77

この方式はNAD83に似ていますが、ATS77(カナダ大西洋諸州)に適用されるものです。ATS77からCSRSへの変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがAts77ToCsrs.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

Bursa Wolfe

7つのパラメータによる地心シフトで、ごく一部の地心データムで使用されます。Bursa-WolfeはMolodenskyより正確な方式とされています。これは、X、Y、Zの移動に加えて、地心を中心としたX、Y、Z回転と拡大縮小に対応しているためです。

BW7

7つのパラメータによる地心シフトで、ごく一部の地心データムで使用されます。BW7はMolodenskyより正確な方式とされています。これは、内部的な計算が、より標準的なBursa-Wolfe方式より正確なためです。多くのユーザーは既存のデータ標準に合わせる必要があるので、この製品でBW7を使用する機会はBursa-Wolfeほど多くありません。

CHENXY

この方式は、CH1903に基づく地理座標系を、スイス専用の地理座標系に変換します。変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがCh1903ToPlus.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

CSRS

この方式はNAD83に類似していますが、ANAD83/CSRS 1998のカナダ版に適用されます。NAD27からNAD83への変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがNad27ToCsrs.gdcおよびNad83ToCsrs.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

DHDN

この方式は、DHDNに基づく地理座標系を、ドイツ専用のETRF89に基づく地理座標系に変換します。変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがDHDNToEtrf89.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

ED50

この方式は、European Datum of 1950に基づく地理座標系を、スペイン専用のETRF89に基づく地理座標系に変換します。変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがEd50ToEtrf89.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

ETRF89

ETRF89(ETRS89と呼ばれることもある)は、数多くのローカル座標が存在する欧州で適用される一般的なデータムです。ETRF89は、欧州版WGS84と称されています。WGS84への変換に適用されるパラメータはありません。

GDA94

オーストラリアに使用されているテーブル駆動のシフト方式です。このシフトでは、Canadian National Transform V2用に開発されたものと同じタイプの形式を対象としたグリッドデータファイルが使用されます。目的の検索シーケンスのグリッドデータカタログに、グリッドデータファイルの場所を追加する必要があります。

GEOCENTRIC

これは最新の3-パラメータ変換方式で、以前の3-パラメータ変換方式に取って代わるものです。数式が若干異なるため、生成される結果にも少し差異が生じますが、廃止されたオリジナルの3-パラメータバージョンと極めて類似しています。以前に生成されたデータをサポートするために旧方式も従来どおり提供されるので、一貫した変換結果が得られます。

HPGN

HARNとしても知られています。テーブル駆動の地心シフト方式で、WGS84より正確な方式とされています。米国の多くの州では、この標準を使用した座標システムを採用しています。目的の検索シーケンスのグリッドデータカタログに、グリッドデータファイルの場所を追加する必要があります。

Japanese Geodetic Datum of 2000

この方式は、TOKYOデータムに基づく地理座標系を、Japanese Geodetic Datum of 2000(JGD2K)に変換します。このデータムは、WGS84の多くの翻訳のうちの1つです。変換は、この製品とともに提供されるグリッドシフトファイルTKY2JGD.PARに基づきます。他のファイルを使用する場合、それらのファイルはTokyoToJgd2k.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

Molodensky

3つのパラメータによる地心シフトで、多くの地心データムで使用されています。

Mulreg

局地的な領域に適用される非常に正確なシフト方式です。提供されているすべてのシフト方式は、特定のデータム定義を対象としています。ユーザーが独自のMulregを定義することはできません。

NAD27

テーブル駆動のデータシフト方式で、最高の精度を得るためのNADCONテーブルに依存しています。テーブルが存在しない場合は、地心方式をオプションで適用できます。カナダの地図作成では、NOTまたはNTV2を適切なデータファイルとともに使用します。目的の検索シーケンスのグリッドデータカタログに、グリッドデータファイルの場所を追加する必要があります。

NAD83

テーブル駆動のデータシフト方式で、最高の精度を得るためのNADCONテーブルに依存しています。テーブルが存在しない場合は、地心方式をオプションで適用できます。NAD83は、すべての意図および目的についてWGS84と同等です。カナダの地図作成では、NT1またはNT2を適切なデータファイルとともに使用します。目的の検索シーケンスのグリッドデータカタログに、グリッドデータファイルの場所を追加する必要があります。

NZGD2K

ニュージーランドに対して使用されているテーブル駆動のシフト方式です。Nzgd1949からの変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがNzgd49ToNzgd2K.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

NZGD49

この方式は、New Zealand Geodetic Datum of 1949に基づく地理座標系を、New Zealand Geodetic Datum of 2000に基づく地理座標系に変換します。変換は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルに基づきます。したがって使用するべきファイルがNzgd49ToNzgd2k.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

RGF93(NTF「Nouvelle Triangulation Française/フランス向け変換方式」)

データファイルのgr3df97a.txtの値に依存するグリッドファイルシフトで、この製品のtablesディレクトリに収録されています。この方式は、Canadian National Transformationのバージョン2形式のグリッドシフトファイルも活用します。これらのファイルはRgf93ToNtf.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

TOKYO

この方式は、TOKYOデータムに基づく地理座標系を、Japanese Geodetic Datum of 2000に基づく地理座標系に変換します。現在サポートされているのは、日本の国土地理院が考案したテキスト形式のファイルのみです。日本全国を網羅している単一の大きなファイルが存在するように見えます。ファイル形式のおかげで、より小さな地域ファイルが簡単に作成できます。したがって作業ファイルがいくつかに分割される可能性があるため、測地データカタログが導入されました。したがって使用するべきファイルがTokyoToJgd2k.gdcと呼ばれる測地データカタログに登録されている必要があります。

WGS72

このデータムシフト方式はWGS84以前に開発されたもので、WGS84より精度が落ちます。一部の組織では、WGS72に基づいてデータムシフトを文書化している場合があります。このソフトウェアで作業するには、これらの番号を"To WGS84"に変更する必要があります。

WGS84

このデータムシフトは、実質的には"NULLシフト"です。他のすべてのデータムシフトでは、WGS84がシフト適用の基準原点として見なされます。