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ランベルト正角円錐図法

1772年にランベルトが初めて開発した別の図法です。円錐正角図法と呼ばれる場合もあります。アルベルス正積円錐法と同様に、ランベルト図法は主に東西に長い地域に適しています。このため、東西に長い各州のSPCSで公式図法に指定されています(主に南北に長い州では横メルカトル図法が公式図法に指定しています)。多くの航空図はランベルト図法を使用しています。緯線は同心円の弧になり、地図の中心に向かうにつれて間隔が狭くなります。子午線は緯線と直交します。2本の標準緯線があり、標準緯線の間とその周囲で歪みが最小になります。



MicroStation PowerDraftは、下記のバリエーションのランベルト正角円錐図法をサポートしています。

  • ランベルト正角円錐図法 - これは通常のバリエーションで、2本の標準緯線を指定する必要があります。
  • ランベルト接線図法 - 1本の標準緯線と縮尺を指定する必要があります。従来版との互換性の目的で提供されています。代わりとしては、ランベルト正角円錐図法(1標準緯度版)を使用します。
  • ランベルト正角円錐図法(1標準緯度版) - このバリエーションは北米以外で一般的に使用されており、計算方法はランベルト接線と同じです。ランベルト正積方位図法と実質的には同じですが、縮尺を指定することで2本の標準緯線が計算されます。縮尺率を1.0にすると、同一の2本の標準緯線が生成されます。
  • ランベルト正角円錐図法(ベルギー版) - ランベルト正角円錐図法と同じですが、ベルギーシステム固有の計算が適用されます。
  • ランベルト図法のウィスコンシン州 - ランベルト正角円錐図法と横メルカトル図法のバリエーションの1つで、"ジオイドから分離""ジオイドの上から投影"という2つの追加パラメータを指定できます。この投影バリエーションの目的は、ウィスコンシン州ベースの限定されたゾーンの中で正確な距離計算を実行することにありました。前述の2つのパラメータを指定することにより、州領域内の地表によりフィットしたGRS80楕円体のバリエーションを使用することが可能になります。この手法は従来版との互換性目的で提供されており、現在、この手法を使用していたウィスコンシン州地理座標系は、通常のランベルト正角円錐図法または横メルカトル図法、ならびに各州固有の縮尺率を用いて新たに再定義されています。
  • ランベルト図法のミネソタ州 - ランベルト正角円錐図法(および横メルカトル図法)のバリエーションの1つで、ウィスコンシン州版と似た意図と持ちますが、追加パラメータは"ジオイドの上から投影"のみです。特定のゾーン内の楕円体のサイズを修正できるよう、ゾーン中心点の実際の高度が提供されます。
  • ランベルト正角円錐図法(アフィンプロセッサを使用) - ランベルト正角円錐図法に似ていますが、投影後にアフィン変換も実行できます。