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用紙とレイアウトのプロパティ - PDF

「印刷スタイル」ダイアログボックスの「メイン」タブで、PDF印刷定義の用紙およびレイアウトのプロパティを指定することができます。

「メイン」タブには、印刷定義プロパティを定義するためのラジオボタン、チェックボックス、およびドロップダウンリストボックスがあります。各リストボックスには、最初の項目として空のリスト項目が表示されます。リストボックスが空のリストアイテムに設定されている場合は、その印刷定義のプロパティを設定しません。

チェックボックスの状態は、次の3つのうちのいずれかです。

  • オン - 項目が設定されていることを示します。
  • オフ - 項目が設定されていないことを示します。
  • シェーディング - 項目に適用される設定がないことを示します。

用紙プロパティの指定

「メイン」タブの「用紙」コントロールを使用して、印刷出力の用紙サイズと用紙ソースを変更することができます。また、用紙の端までいっぱい使うかどうかを指定することもできます。

「設定しない」オプションは、印刷の設定値を変更しないことを示します。

「最適な用紙サイズを選択」コントロールを使用すると、PDFのページサイズが対象プリンタ上の最も近いフォームサイズにマップされます。たとえば、PDFの用紙サイズがBサイズのときに、Aサイズのフォームのみに対応する小さなフォーマットのレーザープリンタで印刷するとします。そのような場合には、Aサイズのフォームの印刷可能領域に合わせてPDFの用紙サイズが縮小されます。同じPDF用紙サイズ(Bサイズシート)を、CサイズとDサイズの両方のシートを印刷できる大きなフォーマットのプリンタに送信した場合は、Bサイズシートが最も近いフォームサイズ(Cサイズ)に印刷されますが、画像は拡大されません。

注記: 「最適な用紙サイズを選択」を選択した場合には、「サイズが超過するページを縮小」の設定値に関係なく、大きなPDF用紙サイズが自動的に小さな用紙サイズに縮小されます。

「選択」をクリックすると、PDFドキュメントの各ページに対して特定の用紙サイズを選択できます。それによって、ドキュメント内の各ページを同じ用紙サイズで印刷できます。

「用紙ソース」コントロールでは、PDF用紙サイズを使用して出力トレイを決定します。このコントロールは、複数のページサイズを含むPDFドキュメントを印刷するときに便利です。

PDFレイアウトプロパティの指定

「メイン」タブの「レイアウト」コントロールでは、サイズが超過するページの縮小や印刷の中央配置などのプロパティを指定できます。

「サイズが超過するページを縮小」コントロールを使用すると、選択したプリンタのアクティブな用紙サイズに合わせて、大きなページを縮小できます。

注記: 小さなページがアクティブな用紙サイズに合わせて拡大されることはありません。

PDFドキュメントのページを用紙サイズの中央に配置するには、「中央」コントロールを使用します。

「PDFコメントを印刷」コントロールを使用すると、PDFコメント(注釈およびマークアップ)を印刷することができます。

注記: このコントロールは、pdf.pltcfgを使用してPDFに印刷する場合には適用されません。他のプロパティの設定によってPDFを強制的にラスタライズする場合を除き、入力PDFが単にそのまま出力PDFにコピーされます。PDFコメントに対する制御は、出力PDFを印刷するときまで適用されません。

PDFドキュメントの印刷には、ラスタライズおよび非ラスタライズという2つの方法があります。

非ラスタライズは、パススルーと考えることもできます。パススルーでの印刷は、pdf.pltcfgを使用していて、PDFの印刷定義で「最適な用紙サイズを選択」が有効になっている場合にのみ実行されます。この場合、ソースPDFがそのまま出力PDFに挿入され、中央配置や縮小などの設定は適用されません。

ラスタライズPDF印刷の場合は、ソースPDFがRGB画像にレンダリングされ、画像の寸法はソースPDFの媒体および切り取り長方形、出力先フォームサイズ、および縮小設定値に基づいて計算されます。拡大/縮小される可能性のある媒体および切り取り長方形のアスペクト比は、出力先フォームのアスペクト比と一致しない場合があります。その場合は、「中央」の設定値に基づいて、ラスタライズ後の画像をフォームの中央に配置するかどうかを決定します。