MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

ビジネスデータの概要

DGNファイルには、グラフィックおよびビジネスデータの両方が含まれます。グラフィックは図面に、そしてビジネスデータは「エクスプローラ」ダイアログボックスに表示されます。ビジネスデータは、図面内のグラフィックで表すアイテムに関連付けられた実世界の情報です。

設備を表しているDGNモデルであれば、この設備はポンプ、導管、バルブ、パイプラインなどで構成されます。これらのアイテムはグラフィックで表現できますが、図形以外のプロパティを定義する関連したビジネス情報も含まれます。これらのグラフィックには、サイズ、メーカー、材質、デザインの圧縮など、グラフィックを定義するプロパティが含まれます。

MicroStation PowerDraftは多様なビジネスアイテムで機能し、使用するビジネスアイテムのタイプを定義します。これらの異なるアイテムタイプは構成され、ドメイン固有のライブラリに保存されます。導管というアイテムを作成するには、アプリケーションで導管のアイテムタイプを使用して利用可能なさまざまなビジネスプロパティを決定し、特定の導管を作成する場合に、ユーザーが特定のプロパティ値を定義することができる許可を与えます。

ビジネスデータには次が含まれます。

  • アイテムタイプ - アイテムタイプは、特定のタイプのアイテムについてビジネスプロパティを定義します。
  • アイテム - アイテムは、アイテムタイプの個々のリレーションです。たとえば、設備に遠心ポンプのアイテムタイプが定義されていても、デザインでは複数のポンプが表示される場合があります。各ポンプには同じプロパティが含まれますが、値はそれぞれ異なります。
  • リレーションタイプ - アイテムがタイプ別に分類されるように、リレーションもタイプ別に分類されます。リレーションタイプは、一般的にアイテム間のリレーションの特性について表します。たとえば、ポンプアイテムには、注釈アイテムとの間に注釈付きリレーションがある場合があります。同様に、ノズルアイテムとの間にはノズル付き装置リレーションがあることもあります。
  • ライブラリ - ライブラリには、通常特定のドメインに関連するアイテムタイプやリレーションタイプのコレクションが保存されます。あるライブラリには建造物のアイテムタイプを保存し、別のライブラリにプラントのアイテムタイプを保存することができます。

「アイテム」タブでアイテムをクリックすると、「詳細」ダイアログボックスまたは「プロパティ」ダイアログボックスに、そのアイテムに関連するプロパティが表示されます(ダイアログボックスが開いている場合)。