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「ラスター品質係数」プロパティ

ラスター画像の印刷解像度は、「ラスター品質係数」プロパティによって決まります。出力の品質より印刷ファイルのサイズを重視する場合は、ラスター品質係数を下げると効果的です。

ラスター品質係数は、印刷デバイス解像度に対する印刷ラスター解像度の比率(%)です。たとえば、ラスター品質係数が100%の場合は、ラスターデータがデバイス解像度で印刷されます。ラスター品質係数を50%に設定すると、デバイス解像度の半分の解像度でラスターデータが印刷されます。PDFを600 DPIで印刷する場合に、ラスター品質を50%に設定すると、すべての画像が印刷用に300 DPIに縮小されます。一般に、サイズの大きな高解像度画像(航空写真など)は縮小し、小さな画像(ロゴなど)は拡大して出力します。

ラスタライズモードで印刷する場合は、ラスタライズされた最終印刷ファイルの解像度ですべての画像データが最終的に出力されるため、ラスター品質係数を100%に設定することをお勧めします。ただし、ラスター品質係数を下げると、グラフィックハードウェアでラスタライズ解像度に拡大されたときに画像が粗くなリます。この場合、十分な品質が保たれますが、100%の品質でより細かい画像を生成したときよりも圧縮率が高くなるため、プリンタドライバが使用している圧縮のタイプによっては、ラスタライズされた印刷ファイルのサイズが非常に小さくなる可能性があります。

ラスター品質係数を設定する前に、次の点を考慮します。

  • ラスター品質係数はパフォーマンスとプロットファイルサイズに影響します。
  • ラスター品質係数を変更すると、印刷時間と出力ファイルサイズが不均衡になる可能性があります。
  • 線画やスキャンされた図面の場合は、高いラスター品質係数が必要になります。
  • 下書き印刷では、低いラスター品質係数を使用します。
  • グレースケールまたはカラー航空/衛星写真の場合は、デバイス解像度に合わせてラスター品質係数を50%以下に設定しても十分な品質が得られます。