MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

測地緯度/経度

それぞれ投影法には、地球上の一地点に対応する投影済み座標値と地理座標値があります。この地理座標値は、投影のベースとなる球体面上や楕円面上の特定の地点に対応する緯度と経度の値です。

地球は「度」、「分」、「秒」で測定できます。MicroStation PowerDraftは、次のように地球を表現する標準システムを使用します。

  • 1周は360度
  • 1度は60分
  • 1分は60秒

東西の線(緯線)の間の距離は、赤道から極地域まで一定ですが、南北の線(経線)の間の距離は、緯線が北極または南極に近づくにつれて短くなります。

変換処理中は、マップ作成用の座標値が次の順序で変換されます。

  • ソース投影で投影された座標値を取得します(通常はメートルやマイルなど)。
  • 取得した座標値をソース基準点に対応する緯度と経度に変換します。
  • 緯度/経度のソース値をWGS84基準点に関連付けます(WGS84の緯度と経度のシフトが実行されます)。
  • WGS84の緯度と経度の座標値を対象基準値に関連付けます(WGS84の緯度と経度からのシフトが実行されます)。
  • 緯度と経度の対象座標値を対象座標システムに投影します。

基準点の緯度と経度の値(例:WGS84)は、地表の同一地点の他の基準点(例:WGS72)の値と異なります。つまり、定義に使用した基準点を認識せずに"緯度と経度"の値だけを取得しても不十分です。

さまざまな基準点間で緯度と経度の値が変化することを"基準点シフト"と呼びます。

注記: 測地緯度と測地経度は投影ではありませんが、MicroStation PowerDraft内では、投影としてほぼ置き換え可能な方法で使用できます。投影として使用した場合、測地緯度と測地経度は円筒状になり、Plate Caree投影法と呼ばれます。