MicroStation PowerDraft CONNECT Edition Help

「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックス、「全般」タブの「基本」

DWGおよびDXFファイルとして保存する場合の基本機能オプションを設定するときに使用します。「ファイル」 > 「名前を付けて保存」を選択し、「ファイルの種類」リストでAutoCAD図面ファイル(*.dwg)を選択して「オプション」ボタンをクリックすると開きます。

「全般」タブには以下のオプショングループもあります。



「DWG/DXFとして保存オプション」の「全般」タブの「基本」オプション

設定説明
DWG設定値ファイルを開く(アイコン) 「DWG設定値ファイルを開く」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスでは、DWG設定値ファイル(*.dws)を選択し、ロードすることができます。DWG設定値ファイルには、DWGファイルを開いて、保存するための設定が含まれます。

設定値ファイルのデフォルトのディレクトリは、構成変数MS_DWGDATAで指定されたDWG設定値ディレクトリです。

DWG SETTINGS OPEN [ ファイル名 ]
DWG設定値ファイルを保存(アイコン) 「DWG設定値ファイルを保存」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスでは、DWGの「開く」および「名前を付けて保存」オプションをDWG設定値ファイル(*.dws)に保存することができます。

設定値ファイルのデフォルトのディレクトリは、構成変数MS_DWGDATAで指定されたDWG設定値ディレクトリです。

DWG SETTINGS SAVEAS [ ファイル名 ]
DWGバージョン 保存するDWGのバージョンに対応するAutoCADリリースバージョンを設定します。AutoCADでは、該当のバージョンと同じかそれ以前についてのみ、DWGファイルの読み取りと書き込みを行うことができます。MicroStation PowerDraftでは、AutoCAD v14以上のバージョンのDWGファイル、およびバージョン11/12以上のDXFファイルを保存することができます。通常、ファイルの保存には、最新のバージョンを使用することをお勧めします。旧バージョンでは、変換を行うために必要なデータ構造が完全にはサポートされていない場合があります。該当するバージョンを次に示します。
  • 11/12(DXFのみ)
  • 14
  • 2000/2000i/2002
  • 2004/2005/2006
  • 2007/2008/2009
  • 2010/2011/2012
  • 2013/2014/2015/2016
画層表示のソース DWGファイルでの画層の表示方法を制御します。

「グローバル」に設定されている場合、AutoCADのレイヤー表示はグローバルに制御され、ビュー単位で非表示にされた画層は、AutoCADファイルでは、すべて表示が有効になります。

8つのビューのいずれかに設定されている場合、グローバル設定またはそのビューでオフに設定されているAutoCADレイヤーは、非表示になります。MicroStation PowerDraftでは、画層の表示/非表示の切り替えをグローバルに行うことも、ビュー単位で行うことも可能ですが、AutoCADではグローバル設定による制御だけが可能です。

ビューの画層表示ごとにビューポートフリーズ "画層表示のソース"設定でビューが選択されているときのみアクティブ)シートモデルを目的の画層表示状態とともにDWGに保存する方法を設定します。シートモデルにアタッチされている既定のデザインモデルは、DWGにビューポートとして保存されます。DWGではビューごとの画層表示はサポートされませんが、このようなビューポートでは、グローバルなフリーズ画層だけではなく、フリーズ画層のリストを持つことができます。元のビューをDWGに保存することを選択した場合は、次のオプションを使用して、ビューの画層表示をビューポートフリーズに適用することができます。
  • ビューポートとグローバル画層

    全体表示、および全体のフリーズ画層を含めて、全体の元のビューの画層表示を出力DWG画層に適用します。各種のDWGフィーチャに対する設定の効果を次に示します。

    • グローバル画層 - 画層の状態は、ビューの画層表示を適用すると変化する場合があります。特に、選択した元のビューでオフになっている画層は、DWGへの保存時にグローバルにオフになります。実際には、グローバルにオフになっている画層はグローバルにオフのままで、グローバルにオンになっている画層もグローバルにオフになる可能性があります。
    • ビューポートエンティティ - 選択した元のビューごとにオフになっている画層は、出力ビューポートでフリーズされます。
    • レイアウトビューポート - フリーズ画層はレイアウトビューポートに追加されません。レイアウトビューポートの表示は、全面的にグローバルな画層の状態によって制御されます。
    • xRef参照ファイル - xRefの画層は、基本的にグローバルな画層なので、通常はグローバルな画層表示状態によって制御されます。ただし、xRefがビューポートでネストされている場合は、その画層をビューポートフリーズで制御することもできます。

    このオプションでは、DWGへの保存時にデザインモデルと外部参照ファイルの画層表示を正しい状態にすることができます。ただし、シートモデルの画層表示が混在している場合は、表示が正しい状態になりません。一般に、意図したよりも多くの画層がオフになります。たとえば、"画層1"がグローバルにオンになっているが、アクティブなシートモデルの元のビュー1ではオフになっている場合、DGNファイルがDWGとして保存された後、"画層1"はグローバルにオフになります。一方、"画層1"がグローバルにオフになっているが、シートモデルのビューではオンになっている場合、"画層1"はDWGでオフのままになります。

  • ビューポートのみ
    元のビューの画層表示をビューポートフリーズにのみ適用します。各種のDWGフィーチャに対する設定の効果を次に示します。
    • グローバル画層 - ビューの画層表示でグローバルな画層の状態は変化しません。DGNファイルをDWGとして保存しても、グローバルな画層の状態は同じままです。
    • ビューポートエンティティ - 選択した元のビューごとにオフになっている画層は、出力ビューポートでフリーズされます。
    • レイアウトビューポート - シートモデルのビューごとの画層表示でオフになっている画層は、レイアウトビューポートでフリーズ画層になります。
    • xRef参照ファイル - 通常、画層表示は、グローバルな画層表示状態で制御されます。ただし、xRefがビューポートでネストされている場合は、その画層をビューポートフリーズで制御することもできます。

    シートモデル表示の場合は、ビューポートおよびグローバル画層よりも、このオプションの方がよい結果を出力します。ただし、ビューの画層表示はこれらの画層に影響を与えないので、外部参照ファイルが正しく表示されない場合があります。

  • グローバル画層表示を強制

    このオプションでは、元のビューの画層表示がビューポートフリーズに適用されます。また、すべての画層がグローバルに解凍されます。各種のDWGフィーチャに対する設定の効果を次に示します。

    • グローバル画層 - すべての画層が無条件でオンになります。
    • ビューポートエンティティ - 選択した元のビューでオフになっている画層が出力ビューポートでフリーズされます。
    • レイアウトビューポート - シートモデルのビューごとの画層表示でオフになっている画層は、レイアウトビューポートでフリーズ画層になります。
    • xRef参照ファイル - すべての画層のグローバル表示の状態が無条件にオンになります。ただし、ビューポイントでネストされている画層は、ビューポイントフリーズでオフにすることができます。

    このオプションでは、シートモデルについてWYSIWYGでの画層表示が得られます。ただし、グローバルにオフになっている画層がグローバルにオンになるという動作は、他のケースでは望ましくない場合があります。特に、既定のモデルの画層表示が必要な場合は、望ましい動作ではありません。同様の理由で、外部参照ファイルは正しく表示されません。

単位 AutoCADファイルで用いられる寸法の線形単位を設定します。MicroStation PowerDraftでは、モデルジオメトリの実際のサイズを変更することなく、いつでも異なる単位系を選択できますが、AutoCADには、単位を変換するための具体的な方法が用意されていません。そのため、正しい出力単位を選択することが重要になります。「主単位」または「下位単位」を選択した場合は、MicroStation PowerDraftにより現在のファイルの既定モデルの「主単位」または「下位単位」が使用されます。それ以外の場合は、ユーザーが特定の単位系を選択できます。「建築/工業図面表記(フィート/インチ)」設定値では、表記設定を使用して、ファイルを"建築表記"または"工業図面表記"のどちらで保存するかが決定されます。
  • 主単位
  • 下位単位
  • インチ
  • フィート
  • マイル
  • ミリメートル
  • センチメートル
  • メートル
  • キロメートル
  • マイクロインチ
  • ミル
  • ヤード
  • 「建築/工業図面表記(フィート/インチ)」 - 分数または小数のどちらの表記が使用されているかに基づいて、"建築表記"または"工業図面表記"のどちらかの単位でファイルが保存されるように指定します。このオプションをオンにすると、現在の単位がこの条件と一致しない場合でも、ファイルはこれらの単位で保存されます。
線種尺度(デザイン単位/サイクル) MicroStation PowerDraftの線種コードに対応する尺度値を設定します。

MicroStation PowerDraftの線種コード(標準線種1~7)は、画面単位で定義され、ビューのズームファクタとは独立しています。AutoCADの線種定義は、図面単位で定義されているとは限らないため、MicroStation PowerDraftの線種コードとは互換性がありません。

「線種尺度」が既定値の0.0に設定されている場合、線分は、最初に表示されたビューの線種コードのサイズに基づいて拡大縮小されます。「線種尺度」がゼロ以外の値に設定されている場合、この値は、1サイクル当たりの線種コードパターンの長さ(DWGファイルの単位)を表します。

上書きされた画層ごとの線属性を使用 オンの場合、DGNファイルの画層の線属性をDWGファイルに保存します。AutoCADレイヤーは上書き色を使用し、DWGエンティティのプロパティは「By Level」になります。「上書きされた画層ごとの線属性を使用」をオンにした場合、DWGファイルは、DGNファイルとまったく同じように表示されます。
MicroStation PowerDraftの設定値を維持 オンにすると、DWGファイルにMicroStation PowerDraft固有の設定値を維持します。

MicroStation PowerDraft設定値の多くはAutoCADには存在しないため、DWGファイルの設定値には保存することができません。こうした設定値には、アクティブな角度、アクティブな尺度、既定のツール設定値などが含まれます。図形グループ番号など要素にも、DWGフォーマットにはない、MicroStation PowerDraft固有のデータを持つものがあります。

DWG出力ファイルをMicroStation PowerDraftで編集する場合にこの設定を使用すると、編集中に設定値や要素データを維持することができます。MicroStation PowerDraft固有の設定値は、XRECORDエンティティに保存され、MicroStation PowerDraft固有の要素データは、各エンティティにXDATAとして保存されます。

出力ファイルをMicroStation PowerDraftで編集しない場合、このデータは必要ないので他のアプリケーションに無視されます。

DWGシードファイル DGNファイルに設定が存在しない場合に設定が抽出されるシードDWGファイルのパスとファイル名を設定します。DWGシードファイルとして使用する別のファイルを選択するには、現在のファイル名をクリックして「DWGシード/プロトタイプファイルを参照」ダイアログボックスを開きます。