名前付きグループの使用
名前付きグループは、利用できる要素のグループ化手法のうち最も柔軟なものです。名前付きグループには、アクティブなファイルの要素や直接アタッチされた参照ファイルの要素があります。
個別の名前付きグループだけでなく、"親"名前付きグループに"子"名前付きグループを追加して、名前付きグループの階層を作成することもできます。階層を作成した場合は、"親"名前付きグループを操作すると、アタッチされた"子"名前付きグループも操作されます。(階層の構成要素を含め)個別の名前付きグループに要素を追加したり、そこから要素を削除したり、各名前付きグループ内の要素を操作することができます(この場合も、階層の構成要素を含みます)。
名前付きグループに含めるために参照ファイルから選択した要素は、マスターファイルにはコピーされません。参照ファイルからの要素は、マスターファイル内にある名前付きグループの要素から参照(指定)されるだけです。名前付きグループ内で選択された要素を含む参照ファイルをデタッチする場合は、「名前付きグループ」ダイアログボックスをいったん閉じてから開くまでは、名前付きグループの要素の数は減りません。名前付きグループを構成している要素を含む参照ファイルを誤ってデタッチした場合は、デタッチを"元に戻す"操作を行うと、メンバーを名前付きグループに戻すことができます。参照ファイルをアタッチし直すだけではファイルがアタッチされたことが認識されないため、メンバーが名前付きグループに戻りません。
メンバーを名前付きグループにアタッチするときに、「メンバータイプ」設定を使用すると、メンバーを操作したり選択したりした場合にその名前付きグループの他のメンバーにどのように影響するかを定義することができます。「変更の反映」の設定値から実行することができます。「メンバータイプ」で「アクティブ」または「非アクティブ」を選択すると、自動的に既定値に設定されます。また、「メンバータイプ」で「カスタム」を選択すると、設定値を手動で定義することができます。
各メンバーには「変更の反映」の設定値が3種類あります。それぞれの設定では、メンバーが他のメンバーに変更を反映できるとき、他のメンバーから変更が反映されるとき、他のグループに変更を反映できるときを定義します。
それぞれの場合、「変更の反映」には次のオプションがあります。
「選択可能」は、図形グループロックがオンでメンバーを「要素の選択」ツールで選択した場合に、上記の設定に優先します。この設定は、「名前付きグループ」ダイアログボックスでオン/オフを切り替えることができます。「選択可能」がオンの場合は、名前付きグループのすべてのメンバーが選択されます。オフの場合は、変更の反映の設定値が適用されます。