保護されたファイルの使用
保護されたファイルを開く場合、まずライセンスを取得する必要があります。ライセンスを取得する方法は、ファイルの暗号化方法やファイルに指定されたライセンスの種類によって変わります。
保護の種類 | 説明 |
---|---|
証明書を優先する場合 | 証明書を使用してファイルが保護された場合、まず証明書に基づくライセンスが検索されます。ユーザーが開くことができる最初の証明書に基づくライセンスを使用してファイルが開かれます。証明書に基づくライセンスを開くときに必要なプライベートキーがライセンスに含まれない場合、パスワードに基づくアクセスが試行されます。パスワードライセンスも全員ライセンスもファイルにない場合、そのユーザーはアクセスが拒否されます。ファイルにパスワードライセンスがある場合、パスワードの入力が求められ、入力したパスワードでファイルが開かれます。パスワードが無効な場合、そのユーザーはファイルへのアクセスが拒否されます。パスワードを入力せずに<Enter>キーを押すと、全員ライセンスの取得が試行されます。全員ライセンスがある場合、そのライセンスでファイルが開かれます。全員ライセンスがない場合、アクセスは拒否されます。 |
パスワードを優先する場合 | ファイルがパスワードで保護されている場合、パスワードの入力が求められます。パスワードを入力すると、パスワードライセンスの取得が試行されます。パスワードが有効な場合、対応するライセンスを使用してファイルが開かれます。パスワードが無効な場合、アクセスは拒否されます。パスワードを入力せずに<Enter>キーを押すと、全員ライセンスの取得が試行されます。全員ライセンスがある場合、そのライセンスでファイルが開かれます。全員ライセンスがない場合、アクセスは拒否されます。 |
保護されたファイルを開くと、ステータスバーに鍵アイコンが開きます。
注記: 以前のファイル保護バージョンのMicroStation V8で保護されたファイルを開こうとすると、V8で暗号化されたファイルと認識されます。説明メッセージが表示されますが、ファイルは開かれません。
保護されたファイルの場合、対応する権限がライセンスの一部として許可されていない機能は無効になります。機能の一部を権限ごとに説明します。
許可される権限 | 有効になる機能 |
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印刷 |
PRINTキー入力コマンド |
エクスポート |
FENCE FILE(FF=)キー入力コマンド <Ctrl+C>(クリップボードへのコピー) <Ctrl+X>(クリップボードへの切り取り) |
編集 |
<Ctrl+X> |
場合によっては、コマンドが起動することもありますが、権限が許可されていないため失敗します。たとえば、印刷権限が許可されていないときにPRINTキー入力コマンドを入力するとします。この場合、コマンドは中止されます。このとき、"作成者"がDGNファイルにアクセス制限を設定したため、現在の操作を行うためには、与えられていないアクセス権が必要です。