要素の指定
デザインセッションで実行する多くの操作で、既存の要素を指定したり、要素の特定の点を選択したりすることが必要になります。MicroStationにはこのような作業を実行するツールが備えられています。スナップ点とデータ点を使用して、要素や要素上のキーポイントをすばやく簡単に指定することができます。
手作業での要素の指定
多くのツールでは、1つまたは複数の要素を指定する必要があります。手動で要素を指定する場合は、要素上にポインタを配置してデータ点を入力し、要素をハイライト表示します。選択される要素をプレビューしたい場合には、最初にスナップ点を入力し、正しい要素がハイライト表示されてから、データ点を入力して承認します。
アキュスナップ
アキュスナップを利用すると要素の指定とスナップ点の配置が自動化され、スナップ点のすべてを手作業で入力する必要はなくなります。「アキュスナップ設定値」ダイアログボックスの「全般」タブで「アキュスナップを有効化」をオンにすると、要素のスナップ点が自動的に判別され、スナップします。指定したい要素の領域に画面ポインタを移動するだけで、アキュスナップにより自動的にスナップします。
要素の自動指定
アキュスナップを使用するかどうかにかかわらず、さまざまなツールで利用する要素を自動的に指定できます。この機能は「アキュスナップ設定値」ダイアログボックスの「全般」タブにある設定値「要素を自動的に指定」で有効になります。
アキュスナップと同じく、この設定を行うとデザインセッションの際に押すボタンの数を大幅に減らすことができます。たとえば 「要素削除」 ツールでこの設定を行うと、任意のビューで指定したい要素の領域に画面ポインタを移動するだけで、要素がハイライト表示されます。データ点を入力すると、ハイライト表示された要素が削除されます。