MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

「VRMLワールドファイルをエクスポート」ダイアログボックスの「ファイルオプション」タブ

エクスポートファイルの詳細を指定します。

設定説明
バージョン デザインがVRMLのどのバージョン(1.0または2.0)に変換されるかを指定します。
Live3D拡張子 NetScapeのLive3Dブラウザでは、VRML1.0仕様の拡張機能のうち何種類かサポートされています。この機能はVRML1.0だけのものです。

オンの場合には、VRML Publisherにより、背景色、背景画像、およびフラッシュライトの設定値に対する拡張機能がエクスポートされます。背景画像表示機能は、Live3Dのバージョンによっては完全に機能しないこともありますが、今後リリースされるバージョンでは完全にサポートされます。

正射影カメラ 正射影(非遠近)カメラを完全にサポートしているVRMLブラウザはあまりありません。オンの場合には、非遠近(カメラ設定値はオフ)ビューが、カメラ角度の小さなカメラビューとしてエクスポートされます。この機能はVRML1.0だけのものです。
線図形 ほとんどのブラウザでは面およびソリッドジオメトリのみがサポートされていて、線分、弧、連続線分、開いている曲線などの線ジオメトリはサポートされていません。オンの場合、"線図形のエクスポート"ではVRMLの"インデックス線分セット"としてエクスポートされます。オフの場合は無視されます。
面法線 面法線は、曲面をより正確に表示するための情報をVRMLブラウザに提供するものです。特に、スムーズシェーディングを使用している場合に役に立ちます。

オンの場合には、VRMLファイルに法線が追加され、表示される曲面の質が大幅に向上します(ただしファイルサイズはかなり大きくなります)。

順位の高い曲面 VRMLは、球、円錐、円柱などの基本図形をエクスポートできます。この設定では、これらの基本図形がそのまま使用され、要素が三角形に分解されません。
セルを分解 オフの場合には、セルおよび共有セルに対してVRMLはインスタンス化されます。この機能により、セルジオメトリを1度定義してしまえば、後はその定義が各セルから参照されるようになります。そのためVRMLファイルのサイズが大幅に小さくなりますが、この機能を完全にサポートしているブラウザはありません。
文字を解除 オンの場合には、テキストがテキスト文字ではなく連続した線分要素に変換されます。
Y軸が上方 MicroStationのジオメトリではZ軸が上方に伸びる軸とされていますが、VRMLブラウザの移動論理の中にはY軸を上方に伸びる軸として使用するものがあります(Black Sun InteractiveのCyberGateなど)。「Y軸が上方」がオンの場合には、ジオメトリがX軸を軸に90度回転されて、このようなブラウザでも正しく移動できるようになります。
インデント出力 オンの場合、VRML出力は、"セパレータ"ノードごとにタブでインデントされた形式で生成されます。これによりファイルは読みやすくなりますが、ファイルのサイズは非常に大きくなることがあります。ブラウザではタブやその他のスペースが無視されるため、インデントのないASCIIファイルは読みにくくなります。その反面、ファイルのサイズは小さく、内容は変わりません。
出力ファイルを圧縮 オンの場合、出力ファイルは"Gzip"の互換ファイルとして圧縮されます。これによりファイルサイズを大幅に縮小できることもありますが、このような圧縮ファイルを直接読み取ることができないブラウザもあります。Live3Dでは、.wrl拡張子の付いた圧縮ファイルが自動的に検出され、分解されます。他のブラウザには、.gz拡張子の付いた圧縮ファイルのみを識別するものがあり、その場合は適切なシステム設定を行わないと.wrl拡張子の圧縮ファイルはVRML ワールドとして扱われません。
許容差(ピクセル) この値は、曲面または制御線と、VRMLファイル内に生成されたファセットされた近似曲面の間の最大許容差を示します。単位はピクセルです。既定値である0.5を使用すれば、通常は満足のいく結果が得られます。許容差を小さくするとさらにメッシュが細かくなりますが、VRMLファイルは大きくなります。逆に許容差を大きくすると、メッシュは大まかになりますが、ファイルは小さくなります。許容差の値の範囲は0.001~100です。
小数点精度 小数点精度は、VRMLファイル内の座標データにによって生成される小数位以下桁数を制御します。値を大きくすれば座標データの精度は高くなりますが、ファイルサイズが大きくなります。小数点精度の値の範囲は1~10です。