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履歴ベースのモデル

パラメトリックモデルツールは、入力設定値と各操作の図形の両方を記録します。これらの操作は、要素の"フィーチャ"と呼ばれます。この情報を破棄せず保持することで、パラメトリック要素は最終的な図形だけでなく、完全なデザインプロセスを保持します。このパラメトリック要素を定義するフィーチャのセットは、一般的に"フィーチャツリー"と呼ばれます。ブーリアンツールを使用している場合は、フィーチャツリーは分岐を含むモデリングプロセスの完全なタイムラインとして機能します。

パラメトリック要素でフィーチャツリーを保持する方式の真価は、ツリー内のフィーチャのいずれかを修正して図形を再生成することで、要素を編集できる点にあります。一般に各フィーチャはパラメータのセットで定義されるため、これらのパラメータを変更して要素の別バージョンを生成することができます。

関連入力

通常、パラメトリック要素は非パラメトリックな入力から生成されるため、履歴モデリング概念をさらに進めて非パラメトリックな入力要素も保持します。この状況は、いくつかのシナリオで発生します。たとえば、2つの基本図形を結合して1つのパラメトリック要素を作成する場合、またはパラメトリックな切り取りや突起の境界として複合図形要素を使用する場合などです。これらの要素は、入力要素と呼ばれます。

パラメトリックモデルツールは入力要素を変更または消費しません。そのため、適切な図形を生成する任意のタイプの要素またはアプリケーションオブジェクトで作業できます。代わりに、入力要素へのリンクや関連付けを維持し、入力要素の図形に施された変更に自動で対応します。この関連性があるために、ネイティブの編集コントロールを使用して、または入力要素のプロパティを変更することによって入力要素を継続的に編集することができます。これが、更新された入力図形に一致するようパラメトリック要素が更新される仕組みです。

注記: 既定では、重複表示を避けるために入力要素は非表示ですが、フィーチャ入力管理ツールで入力要素の表示を制御できます。