MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

組み込み変数と組み込み関数

「アクターをスクリプトする」ツールでアクター動作の数式またはカスタムのパラメータを定義するときに、次の組み込み変数を使用できます。

変数 説明
フレーム フレーム番号
pi 数学的な値であるπ。半円の角度(180°)と同等です。
tSeconds シーケンスの開始(フレーム0)から経過した時間(秒)
beginFrame 現在記録されているセクションの開始フレーム
endFrame 現在記録されているセクションの終了フレーム
minFrame 動作が定義されている最初のフレーム番号(フレーム0)と、プレビューの最初のフレーム
maxFrame 動作が定義されている最後のフレーム番号と、プレビューの最後のフレーム
beginSequence 現在のスクリプトに含まれる開始のフレーム番号
endSequence 現在のスクリプトに含まれる最後のフレーム番号
sequenceLength フレームに含まれる現在のスクリプトの長さ
tSecondsSequence 現在のスクリプトの開始から経過した時間(秒)

経過時間tSecondsは次のように導出します。

tSeconds = frames/frames per second

たとえば、秒当たりのフレーム数を30に設定すると、tSecondsは、フレーム30で1秒に等しくなり、フレーム60で2秒に等しくなります。

「アニメーション設定値」ダイアログボックスでフレーム/秒の数を設定します。「アニメーション設定値」ダイアログボックスは、「アニメーションプロデューサ」ダイアログボックスで「設定値」>「全般」の順に選択して開きます。

「アクターをスクリプトする」ツールでアクター動作の数式またはカスタムパラメータを定義するときに、次の組み込み関数を使用できます。これらの関数は、すべての角度値にはラジアンではなく角度が想定され、また角度が返されるという点を除き、標準Cの数学ライブラリの関数と同じです。

関数 説明
radiansFromDegrees(d) 角度からラジアン
degreesFromRadians(r) ラジアンから角度
secondsFromFrame(f) フレーム番号からの秒
cos(angle) 角度の三角関数のコサイン
acos(value) 値の逆コサイン
sin(angle) 角度のサイン
asin(value) 値の逆サイン
atan(value) 値の逆タンジェント
atan2(valueY, valueX) valueY/valueXの逆タンジェント
tan(angle) 角度のタンジェント
cosh(value) 値の双曲コサイン
sinh(value) 値の双曲サイン
tanh(value) 値の双曲タンジェント
exp(value) xの指数関数
log(value) 値の自然対数
log10(value) 10を底とする値の対数
pow(x,y) xのy乗
sqrt(value) 値の平方根
fabs(value) 値の絶対値
ceil(value) 値以上の最小整数値
floor(value) 値以下の最大整数値
fmod(x,y) x/yの浮動小数点剰余
rand() 疑似乱数
srand(x) 疑似乱数列の種を設定