MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックス、「全般」タブの「セル」

DWGおよびDXFファイルとしてセルを保存する場合のオプションを設定するときに使用します。「ファイル」 > 「名前を付けて保存」を選択し、「ファイルの種類」リストでAutoCAD図面ファイル(*.dwg)を選択して「オプション」ボタンをクリックすると開きます。

「全般」タブには以下のオプショングループもあります。



「DWG/DXFとして保存オプション」、「全般」タブの「セル」オプション

設定説明
重複したセルの単一ブロックを作成 オンの場合、重複した非共有セルを、複数のブロック参照を持つ1つのブロックに保存します。たとえば、重複する5つの非共有セルは、5つのブロック参照のある1つのブロックに保存されます。DWGファイルのサイズを最適化するには、この設定をオンにします(既定)。

オフの場合、重複する非共有セルは、それぞれ1つのブロック、1つのブロック参照として保存されます。この例では、セルの5つのコピーは、それぞれ1ブロック参照を持つ、5つのブロックに保存されます。

注記: DWGファイルでは、非共有のMicroStationセルはサポートされていません。
尺度を調整してブロックを作成 オンの場合、DWGファイル内に、尺度が与えられたブロック参照が保存されます。オフの場合、尺度を与えられていないブロック参照が作成されます(尺度=1.0)。
ファイル単位からブロック単位を設定 オンの場合、MicroStationで作成される新しいブロックに、INSUNITSのセットをベースにしたソースファイルまたはモデル単位が作成されます。この単位は、「基本」セクションの「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックスにある「単位」ドロップダウンリストで制御できます。明示的な単位のオプションを選択すると、すべてのブロックでその単位が設定されます。ただし、「単位」ドロップダウンリストで「主単位」または「下位単位」のいずれかのオプションが選択されている場合、ブロックの単位はソースファイルまたはモデルから取得されます。共有セルの定義では、既定のモデルからブロックの単位が設定されます。通常セルの単位はソースモデルの単位から設定されます。アタッチされた外部参照ファイルのブロックの単位は、アタッチされているモデルから設定されます。ただし、参照ファイルから結合されているブロックの場合、結合されているモデルの単位が使用されます。

このオプションは、MicroStationから作成されたDWGファイルに視覚的な影響を及ぼしません。ブロックは、いずれの場合も同じサイズになります。考えられるこの設定による影響は、AutoCADのデザインセンターに対する影響のみです。AutoCADでは、単位のないブロックが挿入されたとき、尺度の設定は、INSUNITSDEFTARGETとINSUNITSDEFSOURCEの2つのユーザー選択事項設定に依存します。これらの設定がアクティブなファイルのINSUNITSと異なる場合、尺度が正しくない可能性があります。ブロックの単位を設定することにより、AutoCADのユーザーはこれらの設定値に依存することなく、適切な尺度でブロックを挿入することができます。

この設定値は既定ではオフです。オフの場合、MicroStationから作成されたブロックのINSUNITSは「単位なし」になります。

"By Block"プロパティでブロックエンティティを作成 セルをDWGファイルのブロックに保存する場合に、ブロックエンティティ(セル内要素)がByBlockに設定されるようにプロパティを指定します。これらのオプションは、すべてのブロックエンティティ(要素)でそのプロパティに同じ値が設定されている場合のみ適用されます。

DWGフォーマットでは、どのエンティティでも(MicroStationのByCell設定によって)に画層、色、線種、線幅プロパティをByBlockに設定することができます。エンティティがブロックの一部になり、ブロックが図面に挿入される場合、ブロック内のエンティティは、現在のプロパティ設定値を継承します。

たとえば、DGNファイルをDWGに保存すると、赤い要素が3つあるセルは、3つのブロックエンティティがあるブロックになります。このオプションがオンの場合、これらの各エンティティの色プロパティはByBlockに設定されます。AutoCAD内の図面にブロックが挿入されると、常にブロックエンティティは現在の色設定を継承します。

ByBlockプロパティを使用するデメリットは、ブロックをDWGファイルに挿入した後でプロパティ値を変更できないことです。

  • 画層(画層0) - ブロック内エンティティの画層プロパティをByBlockに設定します。
  • 色 - ブロック内エンティティの色プロパティをByBlockに設定します。
  • 線種 - ブロック内エンティティの線種プロパティをByBlockに設定します。
  • 線幅 - ブロック内エンティティの線幅プロパティをByBlockに設定します。
通常セルに画層を挿入 通常セルから作成される共有セルインスタンスに使用する画層を設定します。

オフの場合、ノーマルなセルがDWGブロック(共有セル)に変換され、共有セルインスタンスがセル内の最初のグラフィカルな要素の画層に配置されます。ただし、有効なグラフィカルな要素がないか、セル内の最初のグラフィカルな要素の画層がオフの場合、共有セルインスタンスは"既定"の画層に配置されます。