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レポート定義

レポート定義は、DGNファイルからデータを抽出して表形式で表示するための方法です。レポート定義の評価の結果がレポートであり、データ行の一覧が表示されます。たとえば、モデル内に存在する直径5以上のパイプの数を調べる場合は、アイテムタイプPipeを基に、Diameter>= 5でフィルタしたレポートを作成できます。このレポート定義を評価すると、各行が1つのパイプを表すレポートが得られます。レポートでは、関連するプロパティのセットを結合して1つの行にすることもできます。たとえば、デザインファイルのプロパティとWorkSetのプロパティ、またはアイテムのプロパティとそのアイテムがアタッチされた要素のプロパティを、レポートでまとめて一覧表示できます。ソートと書式設定のオプションを定義してレポートの表示をカスタマイズすることもできます。

レポートは、テーブルとして配置することも、Excelワークブックまたは.csvファイルにエクスポートすることもできます。

アイテムタイプからレポートを生成するには、「レポート」ダイアログボックスでレポート定義を作成する必要があります。

シートインデックスの場合、インデックスシートをテーブルとして配置すると、「レポート」ダイアログボックスに自動的にインデックスシートのレポート定義が作成されます。

エクスプローラで高度な検索または条件検索を実行し、検索結果をレポート定義として保存することができます。

タグレポートテンプレートをレポート定義にアップグレードする

古いタグレポートテンプレートをレポート定義にアップグレードすることができます。アップグレードすると、タグレポートテンプレートの列がレポート定義の列に変換されます。タグレポートテンプレートのタグセットはアイテムタイプとしてアップグレードされます。関連オブジェクトを要素とそのさまざまなプロパティおよび定義の形式でタグセットに関連付けることもできます。これらの要素は、選択したプロパティおよび定義とともに「レポート」列に表示されます。

関連オブジェクトの操作

古いタグレポートテンプレートをレポート定義にアップグレードすることができます。アップグレードすると、タグレポートテンプレートの列がレポート定義の列に変換されます。タグレポートテンプレートのタグセットはアイテムタイプとしてアップグレードされます。関連オブジェクトを要素とそのさまざまなプロパティおよび定義の形式でタグセットに関連付けることもできます。これらの要素は、選択したプロパティおよび定義とともに「レポート」列に表示されます。

たとえば、要素に関連付けられたタグの操作している場合に、IDや説明などのホスト要素のプロパティを抽出するには、要素にアタッチされているタグの関係を使用します。タグインスタンスを第1オブジェクトとして、要素を関連オブジェクトとして含める必要があります。タグが存在する要素の要素IDを取得するには、プロパティの定義で「関連オブジェクトから」を「はい」に設定する必要があります。

「関連オブジェクトから」の設定はタグに限定されません。ソース(使用オブジェクト)とターゲット(関連オブジェクト)が同じタイプである関係では、ソースとターゲットの両方に共通するプロパティの「関連オブジェクトから」オプションが表示されます。ここでは、ソースまたはターゲットからプロパティ値を取得するかどうかを定義する必要があります。

例: 要素ID = 1400の行にタグ1(要素ID 1401、タグ名 = "FName"、値 = "Ian")およびタグ2(要素ID 1402、タグ名 = "LName"、値 = "Roberts")があるとします。

想定される結果は次のとおりです。

要素IDおよび要素の説明「関連オブジェクトから」の設定値が「いいえ」

タグ名 タグ名 ホスト要素ID ホスト要素の説明
Fname Ian 1401 Tag
LName Roberts 1402 Tag

要素IDおよび要素の説明「関連オブジェクトから」の設定値が「はい」

タグ名 タグ名 ホスト要素ID ホスト要素の説明
Fname Ian 1400 Line
LName Roberts 1400 Line

シートインデックスレポート

シートインデックスをテーブルとして配置する場合、シートインデックスのレポートが「レポート」ダイアログボックスに自動的に作成されます。シートインデックスレポートはカスタマイズすることも、Excelワークブックまたは.csvフォーマットにエクスポートすることもできます。

エクスプローラでの検索のレポート

エクスプローラで高度な検索または条件検索を実行し、検索結果をレポート定義として保存することができます。50 m2より広い面積の部屋を検索するシナリオを想定します。「エクスプローラ」ダイアログボックスの「ファイル」タブで高度な検索クエリを作成することによって同じ検索ができます。このような部屋のリストを作成する必要があるとします。検索結果をレポートとして保存し、そのレポートからテーブルを配置することができます。

エクスプローラの検索結果から作成したレポート定義には次が含まれます。
  • レポート名 - 検索ノードの名前と一致します。
  • アイテムタイプ - 検索で定義したアイテムタイプと一致します。
  • フィルタ - 検索で定義した条件に一致します。
  • 場所 - 「エクスプローラ」ダイアログボックスの「ファイル」タブまたは「アイテム」タブで検索を実行する場合、場所はすべての参照を含むアクティブなモデルです。「エクスプローラ」ダイアログボックスの「リソース」タブで検索を実行する場合、検索の場所は$(_DGNFILE),$(MS_DGNLIBLIST),and $(MS_DGNLIBLIST_DRAWCOMP)構成変数によって定義されます。
  • 「高度な検索」ダイアログボックスで明示的に選択されたプロパティに基づきます。
  • (テクノロジプレビュー)計算された列を追加 - レポートで式を直接使用できます。式は、アイテムタイプのプロパティで既に可能なように、式ビルダを使用して入力できます。
  • (テクノロジプレビュー)シリアル番号列を追加 - レポートにシリアル番号列を追加すると、レポートテーブルの各行に対して一意の番号が自動的に生成されます。
  • (テクノロジプレビュー)すべての列を表示 - レポート定義の目のアイコンをダブルクリックすると、列の表示/非表示を切り替えることができます。この表示ステータスに基づいて、列がテーブルに表示されたり非表示になったりします。
  • ソートルール「高度な検索」ダイアログボックスで指定された並べ替え順に基づきます。
注記: 「エクスプローラ」ダイアログボックスの「ファイル」タブで実行された検索結果は、対応するレポート結果と厳密に一致しない場合があります。ファイル検索にはアクティブなモデルと辞書モデルが含まれ、共有されたセルやスタイルなどのアイテムも検索されるからです。