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表示ルールの例

次の例で、表示ルールの動作について説明します。下の図があるオフィスのデザインだとします。

例1 - オフィス内の30平方メートルを超えるすべての部屋を識別して、境界を青色で表示する場合を考えます。そのためには、次の条件と操作を持つ表示ルールを備えた表示ルールセットを作成します。

条件 - 「条件エディタ」ダイアログボックスで次の条件を作成します。

ELEMENT.Shapes.Area > 30.000M2

操作 - 「表示ルール」ダイアログボックスで次の操作を設定します。
  1. 「線属性の上書き」設定をオンにします。
  2. 「優先する要素の色を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。チェックボックスの横にあるドロップダウンリストをクリックして、「アクティブな色」ダイアログボックスから青色を選択します。

表示ルールセットを表示スタイルに割り当て、表示スタイルをビューに割り当てると、表示は次のようになります。

例2 - 使用中の部屋と未使用の部屋を識別する場合を考えます。使用中の部屋は太い青色の境界線で表示し、未使用の部屋は領域をクロスハッチで表示するとともに境界線を赤色にします。Roomという名前でOccupiedというプロパティを持つアイテムを考えます。Occupiedプロパティのステータスは、その部屋が使用可能かを表します。使用中の部屋と未使用の部屋を識別するには、次の条件と操作を持つ2つの表示ルールを含む表示ルールセットを作成します。

表示ルール1 - 使用中の部屋用。

  • 条件 - 使用中の部屋を識別するために、次の条件を設定します。

    ELEMENT.Room.Occupied = Yes

  • 操作 - 使用中の部屋に対しては次の操作を設定します。
    1. 「線属性の上書き」設定をオンにします。
    2. 「優先する要素の色を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。チェックボックスの横にあるドロップダウンリストをクリックして、「アクティブな色」ダイアログボックスから青色を選択します。
    3. 「優先する線幅を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。チェックボックスの横にあるドロップダウンリストから優先する線幅を選択します。

表示ルール2 - 未使用の部屋用。

  • 条件 - 未使用の部屋を識別するために、次の条件を設定します。

    ELEMENT.Room.Occupied = No

  • 操作 - 「表示ルール」ダイアログボックスで次の操作を設定します。
    1. 「ハッチング: 要素内」設定をオンにします。
    2. 「ハッチング: 要素内」アイコンを選択し、ハッチング領域の設定値ウィンドウで「クロスハッチ: 要素内」チェックボックスをオンにします。
    3. 「線属性の上書き」設定をオンにします。
    4. 「優先する要素の色を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。チェックボックスの横にあるドロップダウンリストをクリックして、「アクティブな色」ダイアログボックスから赤色を選択します。

表示ルールセットを表示スタイルに割り当て、表示スタイルをビューに割り当てると、表示は次のようになります。

例3 - 部屋の領域に応じて部屋の境界線を別の色や線幅で表示します。この場合は、「表示ルールを作成」ダイアログボックスを使用して表示ルールを自動的に生成することができます。この例の表示ルールを自動的に生成するための手順を次に示します。
  1. 「表示ルール」ダイアログボックスで「作成」を選択します。

    「表示ルールを作成」ダイアログボックスが開きます。

  2. 「表示ルールを作成」ダイアログボックスで次の設定を行います。
    1. 「プロパティ」ドロップダウンリストから「Room.Net.area」プロパティを選択します。
    2. 「方法」を「範囲による」に設定します。
    3. 「ルール」を「8」に設定します。
    4. 「優先する要素の色を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。
    5. 「優先する線幅を有効化/無効化」チェックボックスをオンにします。チェックボックスの横にあるドロップダウンリストで、最小線幅を0に、最大線幅を7に設定します。
    6. 「プレビュー」セクションで、作成される表示ルールを確認します。
    7. 「作成」をクリックします。

      表示ルールが作成され、「表示ルール」ダイアログボックスに表示されます。

表示ルールセットを表示スタイルに割り当て、表示スタイルをビューに割り当てると、表示は次のようになります。