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印刷定義名と出力ファイル名の既定値

印刷オーガナイザでは、MicroStationの式を使用して、印刷定義と出力ファイルに名前を付けたり、印刷定義の名前を変更したりすることができます。印刷定義は印刷オーガナイザにファイルを追加するときに作成され、出力ファイル名はディスクにファイルを印刷するときに作成されます。

印刷定義名や出力ファイル名を割り当てる場合、印刷オーガナイザに組み込まれている前定義式、名前付き演算式、または印刷セットファイルに保存されているカスタム式のいずれかを選択することができます。

  • 前定義式 - 前定義式とは、印刷オーガナイザに組み込まれている式のことです。印刷定義や出力ファイルの名前としてよく使用されるパターンが多く用意されています。
  • カスタム式 - カスタム式とは他の種類の式や、シンボル、演算子を組み合わせて作成された式のことです。
  • 名前付き演算式 - 名前付き演算式は、製品の「名前付き演算式」ダイアログボックスを使用して作成され、構成変数(MS_GUIDGNLIBLISTとMS_DGNLIBLIST_PRINTING)によって定義された構成済のDGNライブラリに保存されます。

新しく作成した印刷セットファイルには、必ず印刷定義名と出力ファイル名の既定式が保存されます。これら2つの既定式は、「印刷定義名の既定値」ダイアログボックスと「出力ファイル名の値」ダイアログボックスで変更することができます。これら2つのダイアログボックスで定義した式が名前に反映されるのは、あくまでもその後に新しく作成される印刷定義や出力ファイルです。新しい式を使用して既存の印刷定義の名前を更新する場合は、「詳細プロパティ」ダイアログボックスの「印刷定義名を更新」ボタンを使用します。

ソフトウェアの印刷定義名と出力ファイル名の既定式は、構成変数を定義して上書きすることもできます。このタイプの構成変数の名前には、DGNライブラリの名前か、式の区分を表す文字列のどちらかが使用されています。すでに印刷セットファイルに保存されている印刷定義名と出力ファイル名の式は、このタイプの構成変数では上書きできないので注意が必要です。構成変数の設定内容は、その後に新しく作成される印刷セットファイルにだけ反映されます。

  • MS_PLT_DEFAULT_PRINTDEF_NAME_EXPRESSION - ソフトウェアの印刷定義名の既定値を上書きします。
  • MS_PLT_DEFAULT_OUTPUT_FILENAME_EXPRESSION - ソフトウェアの出力ファイル名の既定値を上書きします。

式の構成要素

式は、シンボル、数値、文字列、演算子などの一連の構成要素から構成されます。式に使用できるシンボルは、さまざまなシンボルプロバイダから発行され、System.String、System.Path、PrintSet、PrintDefinitionなどのシンボルセットにグループ化されます。「名前付き演算式」ダイアログボックスで「ユーティリティ」 > 「シンボルをレポート」の順に選択してHTMLレポートを作成して、使用可能なシンボルセットと、シンボルセットごとの使用可能なシンボルを確認することができます。

注記: レポートにPrintSetシンボルセットとPrintDefinitionシンボルセットが出力されるように、印刷オーガナイザを開いた状態にしておく必要があります。

次の表に構成要素のタイプとそのタイプの例を示します。構成要素の詳細については、「名前付き演算式の構成要素」を参照してください。

構成要素
記号 "PrintDefinition.SheetNumber"

"PrintSet.Name"

演算子 <, >, =, +, –, *, /
数値 0,1,2
文字列 "Date""-"

出力ファイル名の式の例を次の表に示します。印刷セットの名前が"plans.pset"、プリンタドライバ構成ファイルがpdf.pltcfgの場合、この出力ファイル名の式の結果は001–plans.pdfになります。

演算式 結果
System.String.Format (“{0:D3}”, PrintDefinition.SetPrintDefNumber) & “-” & PrintSet.Name 001–plans.pdf