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表示ルールの条件

表示ルールの条件は、コンテキストオブジェクトで使用可能なデータに基づいています。コンテキストオブジェクトは、要素、モデル、参照、ビュー、ファイル、および名前付きグループです。条件は、アイテムやカスタムのアイテムタイプもサポートします。つまりドメインだけでなく、ユーザーが指定したプロパティもサポートします。

条件は、「条件エディタ」ダイアログボックスで作成できます。条件は、プロパティを値と比較したり、プロパティを別のプロパティと比較したりすることができます。

条件の説明は、作成する条件から自動的に生成されます。説明をわかりやすくするために、「条件エディタ」ダイアログボックスの「説明」フィールドの説明を上書きすることができます。たとえば、条件ELEMENT.Shapes.Area > 20.000M2は、Big Roomsに名前を変更することができます。同じ説明は「表示ルール」ダイアログボックスに表示されます。

基準に基づいたグループ化

論理演算子「AND」と「OR」を使って複数の基準をつなぎ合わせることができます。このことは、条件の基準の組み合わせを作成する際に役立ちます。

「条件エディタ」ダイアログボックスで3つ以上の基準がある場合は、各基準の横にチェックボックスが表示されます。2つ以上のチェックボックスをオンにすると、「選択した基準をグループ化」アイコンが使用可能となり、クリックして、選択した基準をグループ化することができます。

表示ルールの条件の例

  1. タイプが「部屋」となっているすべて要素を指定します。

    ELEMENT Is Room

    次を意味します。

    ELEMENT - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    Is Room - タイプがRoomの要素があるかどうかを識別するプロパティです。

  2. 面積が20平方メートルを超える、モデル内のすべての図形を指定します。そのために、「条件エディタ」ダイアログボックスで次の条件を作成することができます。

    ELEMENT.Shapes.Area > 20.000M2

    次を意味します。

    ELEMENT - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    Shapes.Area - 値が要素の面積となるプロパティの名前です。

    > - 比較演算子です。=<><=>=も使用することができます。

    20.000M2 - プロパティの比較対象となる値です。

  3. 面積が20平方メートルを超え、使用中でもある、モデル内のすべての図形を指定します。そのためには、次のように、条件に2つの基準を作成する必要があります。

    ELEMENT.Shapes.Area > 20.000M2

    AND ELEMENT.Room.Occupied = Yes

    次を意味します。

    ELEMENT - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    Shapes.Area - 値が要素の面積となるプロパティの名前です。

    > - 比較演算子です。=<><=>=も使用することができます。

    20.000M2 - プロパティの比較対象となる値です。

    AND - AND論理演算子です。

    Room.Occupied - 部屋が使用中かどうかをステータスに設定するプロパティの名前です。

    YesRoom.Occupiedプロパティの値です。

  4. 次を指定します。
    1. 1階にある面積が20平方メートルを超えるすべての多角形および
    2. 2階にある面積が30平方メートルを超えるすべての多角形

    上記の基準を満たすには、グループ化の基準を使用して「条件エディタ」ダイアログボックスで次の条件を作成できます。

    (

    ELEMENT.Room.In floor = "1"

    AND ELEMENT.Shapes.Area > 20.000SQ.M)

    )

    OR

    (

    ELEMENT.Room.In floor = "2"

    AND ELEMENT.Shapes.Area > 30.000SQ.M

    )

    次を意味します。

    ( ) - 括弧は基準のグループ化を指定します。

    ELEMENT - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    Room.In floor - 値が要素の階数となるプロパティの名前です。

    = - 比較演算子です。=<><=>=も使用することができます。

    1および2 - プロパティの比較対象となる値です。

    ANDおよびOR - AND論理演算子です。

    Shapes.Area - 値が要素の面積となるプロパティの名前です。

    20.000M2および30.000M2 - プロパティの比較対象となる値です。

  5. 小さな部屋を識別し、ファイル、モデル、参照、またはビューに関連付けられたアイテムタイプがあります。このアイテムタイプの値と部屋の面積を比較する条件を作成します。

    そのために、次の条件を作成できます。

    ELEMENT.Shapes.Area <= MODEL.RoomThresholds.SmallRoomSize

    次を意味します。

    ELEMENT - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    Shapes.Area - 値が要素の面積となるプロパティの名前です。

    <= - 比較演算子です。=<>>=も使用することができます。

    MODEL - データのタイプ、または要素、モデル、ファイルや参照などのコンテキストオブジェクトです。

    RoomThreshold - アイテムタイプの名前です。

    SmallRoomSize - アイテムタイプ内のプロパティの定義の名前です。