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デザイン履歴とは

デザイン履歴を使用すれば、デザインプロセスをより良く管理することができます。デザイン履歴によって、モデルに対して実行された増分変更を追跡および表示することができる完全な改訂管理システムが提供されます。また、履歴を元に戻す操作とやり直す操作を組み合わせて、要素を以前の状態に復元することができます。

変更は要素レベルで追跡することができます。修正を簡単に追跡できるように、各改訂は、改訂番号、ファイル名、日付と時刻、作成者、注記、およびタグによって識別されます。改訂は1人の作成者に関連付けられますが、変更はさまざまな組み合わせから表示および復元することができます。選択セット、複数の改訂、および元に戻す操作とやり直す操作の組み合わせロジックは極めて複雑なため、この例では簡単な方法を紹介します。

改訂には、モデルの現在の状態と保存された最後の改訂の違いが記録されます。DGNファイルのデザイン履歴領域には差分だけが保存されるため、履歴用の追加の記憶域要件が最小化されます。デザイン履歴には、履歴の開始から現在までの変更が時間順に記録されます。分岐は現在サポートされていません。

可能であれば、デザイン履歴はDGNファイルに保存されます。MicroStationは他の要素と同様に注意深く履歴の整合性を維持するため、デザイン履歴は信頼できる監査証跡として機能します。既定で、ファイルのデザイン履歴から改訂を削除することはできず、履歴情報を変更する方法はありません。ただし、MS_DESIGN_HISTORY構成変数を使用すれば、デザイン履歴の変更と削除を制御することができます。

デザイン履歴は、DGNファイルを別の名前で保存した(「ファイル」 > 「名前を付けて保存」を使用)場合も維持されます。「デザイン履歴」ダイアログボックスでは、この操作がデザインファイル名の変更として実行されます。デザイン履歴のその他の項目は変更されません。

改訂がコミットされると、一連の表示オプション復旧オプションが表示されます。次のことが可能です。

  • コミットされたすべての変更の追跡
  • 変更前と変更後の表示
  • 要素レベルに対する変更の表示
  • 一覧フィルタ経由の変更の選択
  • 履歴の変更を元に戻す
  • 履歴の変更のやり直し
  • 日付と番号による改訂の復元
  • 改訂内の要素変更に戻す