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単位をデザインセンターの単位に設定する

MicroStationには、単位を制御するための極めて柔軟なシステムが備わっていますが、これは、実際のジオメトリサイズがわかっているかどうかにも左右されます。寸法記入、セルの配置、および参照で使用するMicroStationのツールの多くは、ファイル単位に基づいて正しく機能します。残念ながらMicroStationでは、AutoCADファイルのファイル単位を必ずしも推定できるとは限りません。MicroStationの「単位」オプションを適切に設定するには、DWGファイルの内容と、その作成に使用された規格を理解しておく必要があります。

AutoCADでは、LUNITS変数で指定される2種類の線形単位が使用されます。工業および建築図面表記の単位(LUNITS= 3および4)を含むDWGファイルは、暗黙的にメートル法またはフィート法の単位であり、それらの単位は認知されます。その他の種類である分数、十進法、および指数表記の単位(LUMITS = 1(分数)、2(十進法)、5(指数))は、特定の寸法単位を意味しません。

AutoCAD 2000以降は、システム変数INSUNITSで、既存の図面に挿入されたデザインセンターブロックの単位を指定します。このINSUNITS変数では、「実尺度」が指定されているときに、MicroStationで自動尺度設定を実行することができます。あいにく、この変数は、AutoCAD 2000より前のDWGファイルに存在しないため、2000以降のバージョンで作成したファイルに適切に設定できない可能性があります。

システム変数INSUNITSが適切に設定されている場合は、MicroStationでDWGファイルを開くときに「単位」オプションを「デザインセンターの単位」に設定することができます。MicroStationでファイルを開いたときに単位の一貫性が確保されるようにするには、この方法が最適です。

MicroStationでDWGファイルの「デザインセンターの単位」を設定するには、DWG UNITSキー入力コマンドを使用して「DWG/DXF単位」ダイアログボックスを開き、「デザインセンターの単位」(INSUNITS)設定値を制御します。次に「設定値を保存」(「ファイル」 > 「設定値を保存」)を使用して、単位設定値をアクティブなデザインファイルに保存します。



「デザインセンターの単位」を設定しなかった場合は、DWGに保存されるデザインセンターの単位が、「デザインファイルの設定値」ダイアログボックスの「作業単位」または「DWG/DXFとして保存オプション」ダイアログボックスの「単位」の値によって決定されます。