MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

角度寸法と直径寸法のシンボルの再マップの指定

構成変数MS_RSCFONTDATAが定義されている場合は、SHXフォーマットへの変換中にカスタムMicroStationフォントに適用する角度、直径、プラス/マイナス記号の再マップを指定します。

AutoCADでは、すべてのSHXフォントにこれらの記号が含まれている必要があり、さらにこれらの記号が次の文字位置になっている必要があります。

  • 角度 - 127(UNICODEフォントの場合は176)
  • プラス/マイナス - 128(UNICODEフォントの場合は177)
  • 直径 - 129(UNICODEフォントの場合は216、248、および8709)

MicroStationフォントにこれらの記号が含まれていない場合でも再マップが必要です。

これに対し、MicroStationに付属しているMicroStationフォントの場合は、フォントを変更したか既定の再マップを上書きする必要がある場合のみ、MS_RSCFONTDATAを定義する必要があります。

MS_RSCFONTDATAの定義のシンタックスは次のとおりです。

MS_RSCFONTDATA=font_name, degree_font, degree_location, new_replaced_degree_symbol_location, plusminus_font, plusminus_location, new_replaced_plusminus_symbol_location, diameter_font, diameter_location, new_replaced_diameter_location

指定項目

  • Font_name - 再マップの適用先のフォント。
  • Degree_font - 度数記号のシンボルジオメトリ抽出元のフォント。MicroStationでは、既定の記号ジオメトリがフォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置176にあります。このジオメトリを使用する場合は、degree_fontを-1に設定します。
  • Degree_location - 度数記号のシンボルジオメトリ抽出元のdegree_font内の文字位置。既定のジオメトリ(フォント106(INTL_ISO_EQUAL)内の位置176)を使用する場合は、degree_locationを0に設定します。
  • New_replaced_degree_symbol_location - 位置127(または176)の記号再マップ先のfont_name内の文字位置。MicroStationフォントには位置192で定義された記号がないため、推奨値は192です。ただし、font_nameの位置127(または176)に記号がない場合は、new_replaced_degree_symbol_locationを0に設定します。
  • Plusminus_font - プラス/マイナス記号のシンボルジオメトリの抽出元のフォント。MicroStationでは、既定のシンボルジオメトリがフォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置177にあります。このジオメトリを使用する場合は、plusminus_fontを-1に設定します。
  • Plusminus_location - プラス/マイナス記号のシンボルジオメトリ抽出元のplusminus_font内の文字位置。既定のジオメトリ(フォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置177)を使用する場合は、plusminus_locationを0に設定します。
  • New_replaced_plusminus_symbol_location - 位置128(または177)の記号再マップ先のfont_name内の文字位置。MicroStationフォントには位置193で定義された記号がないため、推奨値は193です。ただし、font_nameの位置128(または177)に記号がない場合は、new_replaced_plusminus_symbol_locationを0に設定します。
  • Diameter_font - 直径記号のシンボルジオメトリ抽出元のフォント。MicroStationでは、既定のシンボルジオメトリがフォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置216にあります。このジオメトリを使用する場合は、diameter_fontを-1に設定します。
  • Diameter_location - 直径記号のシンボルジオメトリ抽出元のdiameter_font内の文字位置。既定のジオメトリ(フォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置216)を使用する場合は、diameter_locationを0に設定します。
  • New_replaced_diameter_symbol_location - 位置129(または216)の記号再マップ先のfont_name内の文字位置。MicroStationフォントには位置194で定義された記号がないため、推奨値は194です。ただし、font_nameの位置129(または216)に記号がない場合は、new_replaced_diameter_symbol_locationを0に設定します。

たとえば、UNICODEフォントのフォント3(ENGINEERING)を変換する場合は、MS_RSCFONTDATAを次のように定義します。

MS_RSCFONTDATA=ENGINEERING,3,94,192,3,200,193,-1,0,0

この定義は、次の再マップを指定します。

  • 度数記号はフォント3(ENGINEERING)の文字位置94から抽出され、結果のSHXフォント内で位置176に配置されます。ENGINEERING内の位置176の33/64記号は位置192に配置されます。
  • プラス/マイナス記号はフォント3(ENGINEERING)の位置200から抽出され、結果のSHXフォント内で位置177に配置されます。ENGINEERING内の位置177の35/64記号は位置193に配置されます。
  • MicroStationの既定の直径記号は、フォント106(INTL_ISO_EQUAL)の位置216から抽出され、結果のSHXフォント内で位置216に配置されます。