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他のファイルフォーマットへのデータの再マップ

ファイルを別のフォーマットに保存するときは、ファイルの内容が特定のデザイン要件に一致しなければならないことがあります。多くの場合、このような要件によって、画層、線属性、フォント、セル名などの要素属性が指定されます。「再マップ」機能では、ファイルを別のフォーマットに保存するときに、要素属性を異なる値に明示的にマップすることができます。再マップ処理は、「バッチ変換」または「ファイル」 > 「名前を付けて保存」でファイルを保存するときに使用することができます。

再マップは、次のために使用することができます。

  • ファイルフォーマットの変換 - MicroStation V8では、AutoCADよりも複雑な線種がサポートされるので、DGNファイルをDWGファイルに保存するときは再マップを使用する必要があります。
  • 作図標準の適用 - V8またはDWGファイルを外部の組織から最初に受け取ったときや、ファイルを別の組織に提供するときは、デザインファイルの画層や要素の線属性を変更しなければならないことがよくあります。
  • 一括処理 - 「バッチ変換」では、繰り返し使用できるバッチジョブを設定することができます。「バッチ変換」で再マップを使用すると、画層の統合、フォントの変更、セル名の変更を素早く行うことができます。

1つのファイルフォーマット(たとえば、DGN)の要素属性値の、別のファイルフォーマットの値への再マップ処理を指定するには、再マップテーブルを使用します。このテーブルは、スプレッドシートアプリケーションに組み込まれたマクロによって生成されるCSV(カンマ区切り値)ファイルに保存されます。

このCSVファイルを作成および編集するには、「名前を付けて保存オプション」ダイアログボックスの「再マップ」タブを使用します。再マップ処理は、「バッチ変換」ユーティリティまたは「名前を付けて保存」ダイアログボックスで指定した新しい出力フォーマットに要素を保存する直前に、要素に適用されます。

注記: ファイルをMicroStationに読み取るときに、いくつかの再マップ処理が適用されることがあります。AutoCAD 2002以降のDWGフォーマットまたはDXFフォーマットのファイルを現行バージョンのMicroStationに読み取る場合は、AutoCADの線幅がMicroStationの要素線幅に再マップされます。これらの再マップ処理は、再マップテーブルによって制御さることはありません。再マップテーブルは、ファイルを保存するときのみ適用されます。