切り取り要素の範囲内にあるビューで、要素の表示をマスクするために使用します。切り取りマスクをビューに適用すると、切り取り要素の範囲外にある要素だけを表示したり、そのビュー上でスナップすることができます。各ビューには、異なる切り取りマスクが適用される場合もあります。

このツールには、次からアクセスすることができます。

• リボン:「作図」 > 「ビュー」 > 「切り取り」
• リボン:「モデリング」 > 「ビュー」 > 「切り取り」
• リボン:「ビジュアリゼーション」 > 「ビュー」 > 「切り取り」
• ツールボックス:ビュー制御

ビューの回転や枠処理、外形線の表示、レンダリング等の処理も、切り取りマスクで行うことができます。ビューに表示されない要素は、これらの処理で無視されます。

切り取り要素は、ソリッド（球またはフィーチャソリッド以外）または閉じた突き出し、円柱、または閉じた平面要素（多角形、円、楕円、複合図形、グループ化されたホール）から構成されています。また、セルを切り取り要素に選択することもできますが、この場合は、マスクが有効なセルの各構成要素によって独立したマスク領域が生成されます。

平面要素が選択された箇所では、平面要素をモデル全体に掃引することによって、切り取り領域が生成されます。平面要素は、掃引方向が要素の面に対して直交するため、すべてのビューで選択できます。

切り取り要素を後から移動または修正すると、切り取りマスクも移動または修正されます。切り取り要素を削除すると、切り取りも削除されます。切り取り要素は、標準のMicroStationツールで操作および修正することができます。

切り取りマスクがビューに適用された後は、「ビュー属性」ダイアログボックス（「設定値」 > 「ビュー属性」）の「切り取り領域」チェックボックスを使用して切り取りのオン／オフを切り替えることができます。同様に、ツール設定値にある「切り取りマスクの要素を表示/非表示」アイコンを使用して、切り取り要素の表示を切り替えることができます。

切り取りマスクは、切り取り領域と同時に使用することができます。このような場合は、表示される要素は、切り取り領域内にあるものと切り取りマスクの外側にあるもののみです。

参照が切り取られ、切り取りマスクを適用する場合、切り取られた参照の向きはビューの向きと同じでなければなりません。参照の切り取り方向がビューの向きと同じでない場合、切り取りマスクが適用されず、メッセージセンターにエラーメッセージが表示されます。