MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

プレビューと記録

開いているスクリプトをプレビューしたり記録したりするには、「アニメーション」タブの「スクリプト」グループにあるツールを使用します。

ファイル名を変更する場合、ファイル名の末尾に番号を入力する必要があります。この番号はフレームを保存するたびにインクリメントされます。たとえば、Targaフォーマットシーケンスの最初のフレームが含まれるファイルに"orbit01.tga"という名前を付けると、以降のフレームファイルには、"orbit02.tga""orbit03.tga""orbit04.tga"という順番で名前が付けられます。プロセスへの割り込みが発生した場合でも、後で元に戻して、そのシーケンスの次のフレーム番号から捕捉できます。

AVI、FLC、またはFLCが必要な場合、ムービープレーヤを介してシーケンスをFLI/FLCまたはAVIに変換することも可能です。

NTSC方式とPAL方式のビデオで再生するための記録

NTSC方式とPAL方式のテレビシステムはどちらもインタレース方式のビデオを使用しています。つまり、各フレームは実際には2つのフィールドから構成されます。各フィールドには、フレームのスキャン線の半分が含まれ、各スキャンで1つのフィールドのみが更新されます。30フレーム/秒を表示するNTSC画面には、60フィールド/秒が表示されます。

スクリプトを記録するときに、各フレームを2つのパスにレンダリングするオプションがあります。最初のパスの前方にフレームの半分が含まれる第2のパスがあります。2つのパスの画像はインタレース処理された結果、フレームはディスプレイシステムのフィールド更新レートに一致するようになります。この手法はフィールドレンダリングと呼ばれ、記録されるシーケンスのリフレッシュレートが実質2倍に(NTSC方式の場合は30フィールドから60フィールドに、PAL方式の場合は25フィールドから50フィールドに)なります。

ネットワーク接続されたシステムでのスクリプト記録

スクリプトからアニメーションを記録すると、開いているスクリプトの設定と記録の状態が保存されたアニメーション設定ファイル(".asf")が自動的に作成されます。そのため、ネットワーク接続されたシステムでもスクリプトを簡単に記録できます。

設定ファイルは、アニメーションフレームを保存する同じディレクトリに格納されます。既定のルートファイル名は、デザインファイル名と同じです。フレームを再レンダリングする必要がある場合、記録の完了後に設定ファイルは削除されません。

注記の記録

次に、記録とプレビューに関する一般的な注記の例を示します。

  • シーケンス内でオブジェクトが高速に移動する場合、モーションブラーを使用して、滑らかでよりリアルな動作の外観にすることができます。
  • 複数の異なるパターン画像がフレーム間で使用されている場合、またはサイズの大きなアニメーション化されたパターンが多数ある場合、またはRPCの異なる画像を多数使用する場合は、「フレーム間のパターン/バンプマップを消去」をオンにします。この場合、単に個々のフレームをレンダリングするよりも多数の画像が、メモリにロードされる可能性があり、システムのメモリリソースが使い果たされることがあります。