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材質の設定

モデルの材質を定義するときに、「材質エディタ」ダイアログボックスの設定値を使用して、シーン内での照明に対するサーフェスの反応を定義できます。材質の各設定値を正しく使用するには、設定値が光線とモデルのオブジェクトの相互作用に与える影響を理解することが重要です。下の図は、光線がオブジェクトに当たったときのさまざまな可能性を示しています。



凡例:

  • 1 - 光源
  • 2 - 拡散反射(全方向にランダムに分散する光の割合)
  • 3 - 鏡面反射(鏡映方向に反射される光のパーセント)と反射率(鏡映方向に見える光のパーセント)
  • 4 - 面法線
  • 5 - 屈折率(光がオブジェクトを通過するときの光の"屈折"角度)
  • 6 - 透光(オブジェクトを通過し、オブジェクトの裏側の全方向にランダムに分散する光のパーセント)
  • 7 - 透過(オブジェクトを通過する光のパーセント)
  • 8 - 仕上げ(サーフェスの粗さ。サーフェスのハイライト効果の減少を制御)

実際には、すべてのオブジェクトはある程度の光を吸収します。つまり、オブジェクトに当たるすべての光が反射されたり、透過することはありません。同様に、モデルの材質を定義する際、材質の能率が100%を超えないようにする必要があります。このことは特に、現実味のある画像で材質を使用する場合は重要です。これらの材質では、次の計算式を使用してください。

能率 = 拡散反射 + 透光 + 鏡面反射 + (100 - 不透明度) <= 100

「材質エディタ」の拡張モードで「能率」ロックを使用して、能率値を選択できます。この値は、上の設定値を修正するときも維持されます。つまり、「拡散反射」、「透光」、「鏡面反射」、または「不透明度」の設定値の1つを修正すると、「能率」の設定値が維持されるように残りの3つの設定値が変更されます。