MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

キーボードによるポジション移動の使用

「選択事項」ダイアログボックスの「ポジションマッピングを使用」設定を使用して「ポジションマッピング」カテゴリをオンにすると、フォーカスがホームにある場合にキーボードによるポジション移動を使用できます。このテクニックを使用すると、ツールの選択およびオプションメニューやチェックボックスを使用したツール設定値の調整を簡単に行うことができます。

キーボードによるポジション移動は、ポジションマッピングしたキーボードを利用するテクニックです。ポジションマッピングは、キーボードゾーンをユーザーインターフェイスの論理的なコントロールの集まりにマップさせることです。

MicroStationのポジションは既定でキーボードにマップしています。次の図に、既定のポジションマッピングを示します。



既定のポジションマッピング

青色のキー(<1>、<2>、<3>、<4>、<5>、<6>、<7>、<8>、<9>、<0>)は「主要」タスクのアイコンにマップされています。
注記: これらの青色のキー機能は、「クイックアクセスツールバー」から「タスクのナビゲーション」作業フローを選択している場合にのみ有効です。

黄色のキー(<Q>、<W>、<E>、<R>、<T>、<A>、<S>、<D>、<F>、<G>、<Z>、<X>、<C>、<V>、<B>)は、リボンのアイコンにマップされています。

緑色のキー(<Y>、<U>、<I>、<O>、<P>、<H>、<J>、<K>、<L>、<;>、<N>、<M>、<,>、<.>、</>)は「ツール設定値」ウィンドウのコントロールにマップされています。

たとえば、キーボードによるポジション移動を使用して「回転」ツールを選択する場合は、次の手順に従います。

  1. <3>キーを押して、「操作 - 主要」タスクを開きます。

    「選択事項」ダイアログボックスの「リボン」カテゴリでの選択事項に応じて、ポインタの位置に、便利なリボングループがリボングループポップアップまたはポップアップメニューとして開きます。



    「操作 - 主要」タスクがポップアップメニューとしてポインタ位置に開きます。

  2. <4>キーを押します。

    「回転」ツールが選択されます。

この例では前提として、ポジションマッピングをオンにしています。

最初の手順に関して次の点に注意してください。

  • 「操作 - 主要」タスクの"親"は「主要」タスクです。数字キーは「主要」タスクのアイコンにマップされています。
  • 「主要」タスクでは、3番目のツールが現在の「操作」ツールボックスの代表です。
  • このツールのアイコンには移動補助として数字"3"が挿入されています。

例を続けます。「回転」ツールを使用して、要素をコピーしながら回転させるとします。したがって、「回転」設定値ウィンドウで既定でオフになっている「コピー」設定値をオンにする必要があります。

フォーカスがホームにある場合は、キーボードによるポジション移動を使用して「コピー」をオンにできます。「コピー」チェックボックスはこのウィンドウの4番目のコントロールです。4番目のコントロールには<H>キーがマップされているので、<H>キーを押すと「コピー」がオンになります。



回転設定値ウィンドウ。「コピー」チェックボックスは既定で<H>キーにマップされています。

ヒント: ツールをすばやくアクティブ化するには、<Shift>キーを押しながら「主要」タスクまたは「タスク」ダイアログボックスの代表ツールに対応する数字キーまたは文字キーを押します。上記の例を続けます。「回転」ツールが現在「操作」タスクを代表している場合は、<Shift>キーを押しながら<3>キーを押すと「回転」ツールがアクティブ化します。

ヒント: フォーカスがホームに設定されていない場合は、<Esc>キーを押すことによって、一瞬の間だけ、フォーカスがホームに移動し、「ツール設定値」ウィンドウにポジションマッピングの補助が表示されます。このとき、<Esc>キーを必要な回数押して補助を確認することができます。



ポジションマッピングの補助が表示された「回転」設定値ウィンドウ

キーボードによるポジション移動時の特別なキー割り当て

キーボードによるポジション移動時には次のキーが有効になります。

  • <Enter>キー - キー入力ウィンドウ がポインタ位置に開きます。ウィンドウがすでに開いている場合は、参照可能なキーワードの一覧にフォーカスが移動します(表示領域にある場合)。
  • <Tab>キー - ポインタの下の次の要素に変更します。
注記: キーボードによるポジション移動がアクティブな場合は、キー操作は最初にポジションマッピングに送信され、処理されます。そこで処理される場合は、続いてポジションマッピング操作が実行されます。ただし、<スペース>キーのようにポジションマッピングにマップされていないキー操作の場合は、キーボードショートカットとして処理されます。

ポジションマッピングのカスタマイズ

「選択事項」ダイアログボックスで「ポジションマッピング」カテゴリの選択事項を調整すると、キーボードのポジションマッピングをカスタマイズできます。



「ポジションマッピング」の選択事項

注記: キーボードキーラベルは、キーボードによるポジション移動によってアクセス可能なツールアイコンの移動補助として既定で表示されます。無効にするには、「ポジションマッピングの補助を表示」をオフにします。