MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

アプリケーションコマンドとカスタムコマンド

コマンドは、リボンのボタンとドロップダウンメニュー項目に割り当てることができる操作です。「リボンをカスタマイズ」ダイアログボックスの「構成要素の選択元」ドロップダウンリストには、「コマンド(アプリケーション)」「コマンド(カスタム)」の2つのオプションがあります。「コマンド(アプリケーション)」を選択すると、製品に付属しているコマンドが一覧表示されます。「コマンド(カスタム)」を選択すると、MS_NAMEDCOMMANDSLIST構成変数で指定されたXMLファイルに定義されているカスタムコマンドが一覧表示されます。カスタムコマンドは、アクティブになったときにキューに配置されるキー入力コマンドを定義します。これらは通常、管理者が作成します。

XMLファイルのフォーマットは、XMLスキーマファイル$(_USTN_SYSTEMROOT)Data\UserNamedCommands.xsdに定義されている指定に一致する必要があります。次に、サンプルのXMLファイルの内容を示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!-- ExampleNamedCommands.xsd was created by copying UserNamedCommands.xsd found in system data directory -->
<UserNamedCommands  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="ExampleNamedCommands.xsd">
    <UserNamedCommand>
        <Name>GeneralExample.PlaceThickCircle</Name>
        <Label>Thick Circle</Label>
        <Description>Place thick circle</Description>
        <Keyin>[CONSGEOM]PLACE CIRCLE ICON;co=4;wt=4;lc=0</Keyin>
        <IconName>PlaceCircle</IconName>
    </UserNamedCommand>
    <UserNamedCommand>
        <Name>GeneralExample.ToolWithNoIcon</Name>
        <Label>Place Line</Label>
        <Description>Place Line (No Icon)</Description>
        <Keyin>PLACE LINE;co=4;wt=4;lc=0</Keyin>
    </UserNamedCommand>
    <UserNamedCommand>
        <Name>GeneralExample.PlaceThinShape</Name>
        <Label>Thin Shape</Label>
        <Description>Place thin shape</Description>
        <Keyin>[CONSGEOM]PLACE SHAPE CONSTRAINED;co=1;wt=0;lc=0</Keyin>
        <IconName>PlaceShape</IconName>
    </UserNamedCommand>
    <UserNamedCommand>
        <Name>GeneralExample.PlaceSolidSlab</Name>
        <Label>Place Slab</Label>
        <Description>Place slab</Description>
        <Keyin>[SOLIDMODELING]PLACE SLAB ICON;co=5;wt=2;lc=0</Keyin>
        <IconName>PlaceSlab</IconName>
        <VisibilityExpression>[Session]Session.TreatActiveModelAs3D()</VisibilityExpression>
    </UserNamedCommand>
</UserNamedCommands>

<Keyin>指定のフォーマットは、カスタムツールとメニューで使用できるフォーマットと同じです。キー入力コマンドの前に角かっこで囲まれたMDLタスク名が付加される場合があります。これは、コマンドを正常に実行するためにロードする必要があるアプリケーションを指定します。[タスク]の指定はオプションです。キー入力コマンドの例では、CONSGEOMタスクが指定されています。つまり、PLACE SHAPE CONSTRAINEDコマンドを処理するには、このMDLアプリケーションをロードする必要があります。セミコロンは、キューに配置するコマンドを区切るために使用します。したがって、この例のカスタムコマンドは、PLACE SHAPE CONSTRAINEDコマンドを起動した後、アクティブな色のインデックスを1に、アクティブな線幅を0に、アクティブな線種コードを0(ソリッド)に、それぞれ設定します。

次のキー入力コマンドを使用して、任意のアプリケーションコマンドまたはカスタムコマンドを、任意のメニュー、カスタムツール、ファンクションキーメニュー、画面メニュー、またはキーボードショートカットでアクティブにすることができます。

RUNXCOMMAND <コマンド名>

たとえば、上記の例を実行するには、RUNXCOMMAND GeneralExample.PlaceThinShapeキー入力コマンドを使用します。

PLACE ICONキー入力コマンドを使用して、MicroStationによって提供されるアイコンの名前の一覧を取得できます。これらの名前は、<IconName>タグでアイコンを定義するときに使用することができます。