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固定印刷定義

印刷オーガナイザを構成して固定印刷定義を作成するには、「可変印刷定義を有効化」チェックボックス(印刷オーガナイザの「選択事項」ダイアログボックス)をオフにする必要があります。オフにすると、DGN、DWG、ラスター、およびPDFファイルが印刷オーガナイザに追加されたとき、固定印刷定義が作成されます。

ヒント: MS_PLT_ENABLE_VARIABLE_DEFINITION_MODE構成変数を「0」に設定して固定印刷定義を作成することもできます。


印刷オーガナイザの「選択事項」ダイアログボックス

固定印刷定義には、単一の印刷ページのレンダリングに必要な印刷のプロパティがすべて含まれます。作成時にこれらのプロパティが取得されるため、通常は固定印刷定義の作成には時間がかかります。たとえば、印刷スタイルまたは手動指定オプションからDGNデータまたはDWGデータへの枠の作成方法を指定するとします。印刷オーガナイザはDGNファイルをスキャンして、一致する図形ごとに1個の固定印刷定義を複数返します。

1個または複数の印刷プロパティを固定印刷定義に割り当てるために、印刷スタイルを適用することができますが、印刷スタイルの名前は固定印刷定義で保持されません。印刷スタイルに対する以降の変更は、いずれの固定印刷定義にも影響しません。

印刷オーガナイザが固定印刷定義を処理すると、すべての印刷プロパティがさまざまな列で表示され、「プロパティ」および「プロパティを変更」ダイアログボックス、あるいは組み込み編集機能を使用して編集できます。印刷定義の修正の詳細については、「印刷定義プロパティの変更」を参照してください。

固定印刷定義を使用する場合、プリンタを変更すると、予期せぬ結果が生じる可能性があります。印刷オーガナイザは、新しいプリンタのコンテキストですべてのプロパティを再計算し、すべての印刷定義を反復処理する必要があります。これにより、用紙サイズが変更されたり、以前に定義したレイアウトや他の設定が妨げられたりする可能があります。この問題を回避する1つの方法として、異なるプリンタごとに異なる印刷セットファイルを維持する方法があります。

注記: 可変印刷定義には再計算が必要な要素がないため、この問題は可変印刷定義とは無関係です。


固定印刷定義