反射と透過
材質を反射または透過させる予定がない限り、「反射率」は0に設定し、「不透明度」は100に設定する必要があります。
「レンダリング」設定で「透過」をオフにすると、透過要素はそのビューで不透明にレンダリングされます。
反射と透過は、材質の鏡面反射色で色づけされます。また、反射率は、鏡面反射の材質のプロパティによって適切に修正されます。たとえば、「反射率」を90%に、「鏡面反射」を40%に設定した場合、基本的に2つのフィールドが乗算されるため、材質の反射率は36%になります。反射率は「鏡面反射色」によってさらに修正されます。この場合、反射率のRGB値は、上の積(36%)に「鏡面反射色」のそれぞれのRGB値(0~255)をさらに乗算した値になります。「透過」にも同様の処理が適用されます(「不透明度」設定で制御します)。
環境マッピングが定義されていない場合、反射方向に別のオブジェクトが見えない反射オブジェクトは、MicroStation色テーブルで定義された背景色を反射します。したがって、反射オブジェクトは、黒い背景より白い背景でレンダリングされた場合に明るく表示されます。環境マッピングが定義されて有効になっている場合は、背景色の代わりにこれらのオブジェクトが反射されます。ただし、ビューに定義されている背景画像は反射されません。
注記: 古い既存のDGNファイルの材質定義では、「反射率」が0以外の値に設定されている場合があります。この場合、モデル内で意図するより多くのオブジェクトが反射され、レンダリングに時間がかかることがあります。「材質エディタ」ダイアログボックスを使用して、反射する予定のオブジェクトの反射率だけが、0以外の値に設定されていることを確認してください。