MicroStation CONNECT Edition ヘルプ

「選択事項」ダイアログボックスの「参照」カテゴリ

参照に関連した選択事項を設定するために使用するコントロールで構成されています。



設定説明
参照色テーブル使用 オフの場合には、MicroStationは参照にアタッチされたすべての色テーブルを無視して、アクティブなファイルの色テーブルを使用して参照の要素を表示します。これによって、参照がアタッチされているファイルのロードが高速化されますが、参照の要素の表示色が変わる場合があります。既定はオンです。変更は、アプリケーションを再起動するまで有効にはなりません。
"参照色テーブル使用"がオン(既定の設定)で、参照にアクティブなモデルの色テーブルとは異なる色テーブルが含まれている場合、画層マネージャでは、インデックスの色が割り当てられた参照画層の参照モデルの色テーブルの色が表示されます。

ただし、"参照色テーブル使用"がオフの場合は、インデックスの色が割り当てられた参照画層のアクティブなモデルの色テーブルの色が表示されます。

つまり、この選択事項をオン/オフにすると、次のようになります。

  • オン - インデックスの色の上書きは、参照モデルのコンテキストで定義されます。
  • オフ - インデックスの色の上書きは、アクティブなモデルのコンテキストで定義されます。

この動作は、以前のバージョンと共通しています。MicroStation XM以降のエディションでは、動作が異なります。参照モデルに固有のカラーブックが含まれ、参照画層にブックの色が割り当てられている場合、画層マネージャでは空のブックが表示されますが、色は参照ファイルで定義されているとおりに正しく適用されます。これは、すべてのブックの色の上書きが、アクティブなファイルのコンテキストで定義されるためです。つまり、参照内のブックからブックの色を選択することはできません。ライブラリを介して参照されているか、またはアクティブファイルに対してローカルなブックからのみ選択することができます。

注記: この設定を参照としてアタッチされたDWG/DXFファイルに適用するには、MS_DWGREF_ALLOWMASTERCOLORS構成変数を1に設定します。
コピー時に色を再マップ オン(既定)の場合、要素をコピーするときにマスターファイル色テーブルの中で最も近い色を使用します。
常にキャッシュ オフ(既定)の場合には、表示されていない参照のメモリキャッシュはオフになります。キャッシュをオフにすると、参照をアタッチしても表示しない場合には、起動時間が短くなります。ただし、キャッシュに保存されていない参照の表示は遅くなります。

既定の設定値はオフです。次のような場合には、オンにすることをお勧めします。

  • 参照の表示/非表示をひんぱんに切り替える場合。
  • アクティブなデザインファイルに表示されていない参照の共有セルの定義を使用している場合。
自動再ロード オフ(既定)の場合、あるDGNファイルを閉じて別のDGNファイルを開いたときに、キャッシュに入っている参照はメモリ内に保持されます。
更新シーケンスを無視 オンの場合、「アタッチのプロパティ」ダイアログボックスの「設定値」メニューにある「更新の順序」メニュー項目が無効になります。既定はオフです。
自己参照を編集 オン(既定)の場合は、自己アタッチ参照要素を編集することができます。変更内容は、その都度表示されます。
画層をコピー 参照からコピーするときの画層の処理方法を指定します。
  • 見つからなかった場合(既定) - 画層が参照からコピーされるのは、その画層(または同じ名前の画層)がアクティブモデルに存在しない場合だけです。
  • 上書きがある場合 - 画層が参照からコピーされるのは、画層がアクティブモデルに存在しない場合、またはアクティブモデルの画層の設定値が参照ファイルの設定値と異なる場合です。設定の相違としては、参照ファイルの画層に適用されていた上書き、またはアクティブなモデルと参照において定義された画層間の相違などがあります。
  • 常に使用 - アクティブモデルに同じ画層が存在している場合でも、参照画層がコピーされます。
注記: 最後の2つのオプションでは、参照の既定画層にある要素はアクティブなモデルの既定画層にコピーされます。これらの要素には新しい画層は作成されません。
注記: 最後の2つのオプションの場合、同じ名前の画層が存在しているアクティブモデルに画層をコピーしたときに、コピーされた画層の名前の先頭に参照画層名が付加されます。この名前が一意でない場合、前記号に「論理名」値が追加されます。ネスト参照からの画層が一意でない場合、親参照が前記号に追加されます。
アクティブな参照の優先する色 オン(既定)の場合、アクティブな参照にない、またはアクティブな参照にネストされているすべての要素の優先する色を設定します。「色」アイコンをクリックして「優先する選択事項の色」ダイアログボックスを開き、優先する色を選択します。
参照ファイルの既定選択事項を設定 参照ファイルの既定設定値をコントロールします。これらの既定値の変更は、新しいデザインファイルを開くまで有効にはなりません。

すべてのユーザーに対する既定の参照設定値は、MS_REF_DEFAULTSETTINGS構成変数でも設定できます。この変数で定義された値は、このダイアログボックスの設定値よりも優先されます。

  • スナップ - オンの場合(既定)、参照内にある要素にスナップできます。
  • 指定 - オンの場合(既定)、構築のために参照内の要素を指定(選択)できます。
  • 要素として操作 - オンの場合、参照のアタッチ時に既定の「要素として操作」設定を使用します。既定はオフです。
  • 実尺度 -オンの場合(既定)、適切な尺度を計算するためにアクティブなモデルの単位と参照先モデルの単位が使用されるので、参照尺度はリアルな尺度を反映するようになります。
  • 線種に尺度適用 - オンの場合(既定)、参照尺度によってカスタム線種構成要素(ダッシュなど)の尺度が設定されます。オフの場合、カスタム線種構成要素の尺度は設定されません。
  • ラスター参照を表示 - オンの場合(既定)、参照にアタッチされるラスター参照が表示されます。
  • ライブネストの場合は無視 - オンの場合、アクティブなモデルがライブネストで参照されているとき、この参照ファイルは表示されません。既定はオフです。
  • 照明を使用 - レンダリングの処理中、アクティブなファイルに存在する光源セルが常に考慮されます。参照の「照明を使用」がオンになっていない限り、参照ファイルにある光源セルは無視されます。既定はオンです。
  • 3次元としてプロット - (PDFプリンタドライバのみ)オンの場合、PDFプリンタドライバを使用すると、各参照ファイルがUniversal 3D(U3D)形式の3次元データとしてプロットされます。照明や材質、またはアニメーションやフライスルーなど、デザインファイル内にすでに存在するビジュアリゼーションデータとその設定値などが、3次元の要素となります。3次元データの埋め込まれたPDFファイルをAcrobat 7で表示すると、ドキュメントには3次元ビューとコントロールが表示され、3次元モデルの回転、ズームイン/アウト、ウォークスルー、アニメーションの再生などができます。既定はオフです。
  • 相対パスを保存 - オンの場合、アタッチするモデルの保存先となるDGNファイルへの相対パスが、参照ファイルデータに保存されます。作業環境のプロジェクト構成要素の内部的なディレクトリ構造の変更を考えていない場合は、この設定値をオンにすることをお勧めします。ディレクトリ構造の変更を考えている場合、またはそのDGNファイルが別のプロジェクトに属しているかプロジェクト間で共有されている場合は、この設定値をオフにすることをお勧めします。既定はオフです。
  • ネスト - この参照ファイルのネスト参照(参照として選択されたモデルにアタッチされた参照)の処理方法を決定します。「情報パネル」セクションの「参照のネスト」リストボックスを参照してください。
  • ネストの奥行き - 表示するネスト参照の階層数を設定します。子参照はそれぞれ独自の参照先モデルを持つことができます。さらにその参照先モデルが、同様に参照先モデルを持つことができます。既定値は1です。「情報パネル」セクションの「ネストの奥行き」を参照してください。
  • 表示の優先 - ネスト参照に対して優先を保存する方法を制御します。各ネスト参照に対して優先設定値を使用すると、参照の表示、位置、スナップ、ラスター参照表示、および画層表示の設定値を制御できます。「情報パネル」セクションの「表示の優先」リストボックスを参照してください。
  • 新規画層表示 - 新しい画層を参照で表示するかを指定します。「情報パネル」セクションの「新規画層表示」を参照してください。