「選択事項」ダイアログボックスの「ラスターマネージャ」カテゴリ

ラスター参照に関連した選択事項を設定するために使用するコントロールで構成されています。

アタッチ時に、ラスターは現在の線属性（画層、色、線幅、および線種）を継承します。これらの既定値は、「選択事項」ダイアログボックスの「ラスターマネージャ」セクションにある「既定の属性」で各項目を定義すると上書きできます。

設定	説明
MS_RFDIRを自動的に更新	オンの場合、アタッチされているラスター画像のパスを自動的にMS_RFDIR構成変数に追加します。ラスター参照ファイルは、この構成変数で指定されたディレクトリ内で検索されます。オフの場合（既定）、パスは変数に追加されません。この場合、MS_RFDIR構成変数に記述されているパスだけで画像が検索されます。 `RASTER` `AUTOUPDATEREFPATH` `SETON` `RASTER` `AUTOUPDATEREFPATH` `SETOFF`
内部の指定を無視	オン（既定）の場合、ラスター参照ファイルは輪郭線でのみ選択できます。オフの場合、「選択事項」ダイアログボックスの「入力」カテゴリにある「内部の位置を指定」に従います。
要素削除を無効化	オンの場合、選択セットのラスターは「要素削除」ツールによって削除されません。既定はオフです。
独立した処理を表示に使用	オンの場合（既定）、他のMicroStation操作から独立した処理を使用してラスターが表示されます。新しいラスター表示の要求を発行すると、前の要求は中断され、新しい要求が開始されます。したがって、複数のズームイン操作を実行すると、最後の操作だけが完全に処理されます。また、表示エンジンでは、即座に表示できるように、すでにメモリ内にあるデータが使用されます。最大解像度のデータは利用可能になり次第表示されます。
ラスターの境界を表示	境界を表示するかどうか、また表示する場合はそのタイミングを決定します。選択した場合（既定）－ラスターを選択した場合にのみ境界が表示されます。使用しない－境界は表示されません。常に使用－境界は常に表示されます。境界は、ラスター参照ファイルヘッダーに保存された線属性（色を除く）を使用して表示されます。ラスターの境界は、「選択セットの色」を使用して表示されます。「選択セットの色」は「デザインファイルの設定値」ダイアログボックスの「色」カテゴリで定義します。色は、「選択事項」の「ビューオプション」で上書きすることもできます。境界は、「要素の選択」ツールでハイライト表示されている場合は常に表示されます。ハイライト表示された境界は、要素ハイライト色で表示されます。この色は、「デザインファイルの設定値」ダイアログボックスの「色」カテゴリの「ビューオプション」で定義します。ラスターマネージャでは、ラスターが動的に移動または修正された場合、境界だけが表示されます。境界の表示が「使用しない」オプションに設定されている場合でも、動的な移動の間は境界が表示されます。注記: これは表示に関する設定であり、境界を印刷することはできません。
既定の属性	オンの場合、新しいラスター参照ファイルのアクティブな画層、色、線種、線幅、作図要素、および要素の優先度を設定します。既定では、すべての属性がオンになっています。画層－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブ画層が使用されます。色－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブな色が使用されます。線種－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブな線種が使用されます。線幅－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブな線幅が使用されます。要素クラス－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブな要素クラスが使用されます。要素の優先度－オンの場合、新しくアタッチされたラスターの境界に、既定でアクティブな要素の優先度が使用されます。
既定の属性を設定	「既定のラスター参照ファイルオプション」ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスで、新しくアタッチされたラスターの属性を確認または変更します。
シスタジオリファレンスファイルを使用	オンの場合、ラスターマネージャは、ヘッダー情報（COT、HMR、iTiff、GeoTiffなど）を持つすべてのフォーマットに関して、（存在していれば）関連付けされたシスタ／ワールドファイルからジオロケーションを抽出します。　使用するには、シスタ／ワールドファイルは画像として同じフォルダにあり、記号（前）が同じである必要があります。GeoTiff、ECW、SIDなどのファイルでは、ヘッダーの読み取りを行わず、シスタ／ワールドファイルを使用します。したがって、画像ヘッダーが座標系を含む場合は使用されません。ラスターマネージャにロードされると、ジオリファレンスをシスタファイルから画像ヘッダーまたはアタッチに変換するためにGeoPriority設定を使用することができます。ヘッダー情報をサポートしないレガシーシステムで使用した画像ファイルや、ジオロケーションの保存にシスタ／ワールドファイルを使用する場合には、この選択事項が便利です。既定はオフです。
位置情報を保存	オンの場合、ラスター参照フォーマットがこの機能をサポートしない場合に、ファイルの位置情報を自動的にシスタファイルに保存します。既定はオフです。このオプションは、シスタファイルを持つファイルだけに作用します。MS_RASTER_DEFAULTSISTER構成変数か、または次のキー入力コマンドを使用して、作成するシスタファイルの種類（HGRまたはワールドファイル）を指定できます。 `RASTER` `DEFAULTSISTERTYPE` `HGR` `RASTER` `DEFAULTSISTERTYPE` `WORLD`
シスタファイルの「既定の単位の設定」	シスタファイルで使用する単位のタイプと値を定義します。ワールドファイルシスタファイルおよびERSシスタファイルに適用されます。ジオコーディング情報から単位を推定できない場合は、ERSシスタファイルにのみ適用されます。単位のタイプは、距離または作業単位として表すことができます。既定はメートルです。
ラスターファイルの「既定の単位の設定」	ラスターヘッダーで指定されたジオコーディング情報から推定できない場合に、ラスターファイルで使用する単位のタイプと値を定義します。BIL、Erdas IMG、ECW、JPEG2000、GeoTiff、MrSID、NITF、SpotDimap、およびWMSのラスターファイルタイプに適用されます。単位のタイプは、距離または作業単位として表すことができます。既定はメートルです。
利用可能であれば単位定義ジオキーを使用（PCS単位を上書き）	このトグルは、Geotiff単位が定義されている場合に使用します。オン（既定）の場合、ProjLinearUnitsGeokeyフィールドに記述されている単位を使用してGeotiff画像を配置します。オフの場合、Projected Coordinate System（PCS）の単位を使用してGeotiff画像を配置します。
使用可能なメモリ	使用可能なメモリをMB単位で表示します。
使用状況を制限	ラスターのロードに使用可能なメモリの最大パーセントを設定できます。既定は25％です。次のフィールドでは、パーセントを同等のMBで表示しています。
ラスターロードモード	「自動」（既定）に設定されている場合、メモリ許容量に達するまでラスターがメモリにロードされます。その後は「標準」モードが使用されます。「標準」モードでは、必要に応じてキャッシュファイルが作成されます。「RAM（推奨ではありません）」が選択されている場合、ラスターは常にメモリにロードされます。