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フィーチャマネージャ

「フィーチャマネージャ」は、ソリッドのすべてのフィーチャを追加した順序で表示できるユーティリティです。「フィーチャマネージャ」を使用すると、フィーチャを選択して次の操作を行うことができます。

  • 詳細を表示する。
  • 選択したフィーチャが追加された時点でのソリッドを表示する(つまり、選択したフィーチャの後に作成されたすべてのフィーチャの表示をオフにする)。
  • ソリッド上のフィーチャの順序を変更する。
  • "非表示"のソリッドまたはフィーチャを検索する。

ソリッド上のフィーチャの順序の変更

ソリッドの各フィーチャに関するすべての情報は、フィーチャが作成された順序でDGN内に保持されます。特に既存のソリッドまたはフィーチャを編集する際には、この点を覚えておくことが非常に重要です。たとえば、フィーチャを後で作成したソリッドの部分に移動することはできません。ただし、このような場合には、「フィーチャマネージャ」を使用してフィーチャが作成された順序を変更すれば、必要な移動を行うことができます。

ここでは例として、通り穴がある直方体があり、これに「領域の和フィーチャ」ツールを使用して小さな直方体を追加するという単純なケースを考えます。

右:「領域の和フィーチャ」ツールを使用して2つ目の直方体を追加した後



左:ホールフィーチャのある直方体

ホールは2つ目の直方体が追加される前にソリッド上に作成されたので、ホールの位置をこの2つ目の直方体の上に移動することはできません。しかし、「フィーチャマネージャ」を使用すると、フィーチャツリー内でホールを2つ目の直方体よりも上に移動することができます。つまり、ホールが2つ目の直方体の後に作成されたようにすることができます。このような並べ替えを行った後では、ホールをソリッド上の任意の位置に移動することができます。



「フィーチャマネージャ」を使用したホールフィーチャの再編成

右:フィーチャツリー内でホールの位置を変更した後には、穴はソリッド全体を貫通している。



左:フィーチャツリーを再編成する前には、「通り穴」が貫通するのはオリジナルの直方体の部分に限られ、新しく追加された部分は無視される。

"非表示"のソリッドまたはフィーチャの検索

「フィーチャマネージャ」を使用すると特に便利な状況としてはもう1つ、ソリッド上で表示されるエッジがなくなったフィーチャを編集する必要がある場合が挙げられます。つまり、グラフィカルに選択、編集することができないフィーチャが対象の場合です。このような状況では、「フィーチャマネージャ」を使用すると、"非表示"のフィーチャを選択することができます。

たとえば、すべてのエッジが丸められた直方体フィーチャだけで構成されたモデルがあるとします。



すべてのエッジが丸められた直方体で作成されたソリッド。

この場合、オリジナルのエッジが表示されていないため、基になる直方体を選択できません。したがって、直方体の寸法を変更する必要がある場合、グラフィカルに選択することができません。ただし、「フィーチャマネージャ」を使用すると直方体を選択することができます。「フィーチャマネージャ」をアクティブにした状態でソリッドを選択してそのフィーチャを一覧表示させ、直方体のエントリを右クリックして、ポップアップメニューから「修正」を選択します。これにより、「直方体を編集」ダイアログボックスが開いて、寸法を編集できます。



「フィーチャマネージャ」メニューから「修正」を選択すると(左)、ハイライト表示されたフィーチャの「編集」ダイアログボックスが開く(右)。

寸法を修正すると、変更を反映したソリッドが再生成されます。



編集後にソリッドが再生成される。