MicroStation CONNECT Edition Help

キャッシュ外形線

外形線の明示的な計算は常にMicroStationに存在しています。ただし、MicroStation V8i(SELECTseries 3)では、「キャッシュ外形線」オプションは、図面またはシート参照ファイルのエッジをインテリジェントキャッシュに保存し、エッジと基本図形を関連付けます。アタッチが「キャッシュ」に設定されている場合、キャッシュ生成時に図形のスナップショットが実行されます。モデルに変更が加えられた場合でも、キャッシュが再ロードされない限り、キャッシュ外形線表示は変更されません。

モデルの状態を動的に反映しないという意味で、キャッシュ外形線表示は静的ですが、モデルから切断されているわけではありません。ソースモデルが存在する場合、キャッシュ外形線表示はそのモデルへの接続を維持します。このため、キャッシュ外形線表示の要素を選択すると、動的表示と同じように動作し、要素のプロパティとリンクが使用できます。基本の図形が修正または削除されると、キャッシュ外形線表示は、修正または削除された要素のツールチップでこの状態を反映します。



元の要素が削除されたことを示すツールチップ

キャッシュ外形線表示キャッシュは、基本の3次元モデルがない場合でも、参照ファイルを表示します。この場合、元の要素のプロパティとリンクは使用できません。それ以外の場合は、モデルが存在するかのようにキャッシュが表示されます。これにより、元の3次元モデルを含めずに、キャッシュ図面をサードパーティーや請負業者に配布できます。

キャッシュ外形線表示を設定するには、「参照をアタッチ」ダイアログボックス、「参照」ダイアログボックス(「外形線」リストボックス列)、または「図面を作成」ダイアログボックスの「外形線」ドロップダウンリストで「キャッシュ」を選択します。図面シードから外形線の設定を取得することもできます。外形線の設定は、2次元モデルに直接アタッチされた3次元モデルでのみ動作します。具体的には、図面モデルにアタッチされた3次元デザインモデルまたはシートモデルに直接アタッチされた3次元モデルのキャッシュを作成できます。

「キャッシュ外形線設定」ダイアログには、ダイナミックビューの信頼性を高めるための追加オプションもあります。算出された交点、ファセットされた曲線のスムーズ、およびサポートされていないカスタム線種のサポートを、ダイナミックビューに含めることができます。

参照の外形線の設定を「キャッシュ」に設定し、参照がソースモデルで修正された場合、「参照」ダイアログでは、その参照の「外形線」リストボックス列が赤に変わり、参照が修正され古いことを示します。参照の枠外切り取りまたは切り取り領域内でのソースモデルの変更は、その変更を示す場合にのみ考慮されます。再ロードすることで、キャッシュを更新できます。

キャッシュ外形線の参照の存在やステータスは、ステータスバー内のアイコンによって表示されます。

キャッシュ外形線の参照は長い処理時間が必要となることがあり、その場合、MicroStationは「ゴースト」に切り替わります。これは、長い処理時間のためにWindows OSがタスクを「反応なし」とみなすためで、MicroStationの表示は暗くなります。これによりユーザーはMicroStationが「ハングアップ」したと勘違いするかもしれませんが、処理は続いています。このゴースト機能を無効にするには、MS_DISABLEWINDOWGHOSTING構成変数を「1」に設定します。

増分キャッシュ外形線の生成

MicroStation V8i(SELECTseries 3)では、デザインモデルへの変更を反映させるためにキャッシュを更新するときは、その都度、キャッシュ全体を生成していました。これには、大規模で複雑なモデルの場合は特に、かなりの時間がかかることもありました。MicroStationの最新版では、直前のキャッシュに基づいて増分ソリューションを生成するようにキャッシュ生成プロセスが改善されました。これにより、キャッシュ生成時間が大幅に短縮されています。再生成時は、元の図形と表示された図形の差だけを処理するためです。

キャッシュ同期オプション

MicroStation V8i(SELECTseries 3)では、キャッシュを更新して現在のデザインの状態を反映させるには、「参照」ダイアログボックスで「再ロード」オプションを手動で選択する方法しかありませんでした。しかし、現在では、次のようなオプションが追加されています。

  • 手動 - キャッシュが再生成されるのは、「参照」ダイアログボックスから再ロードアイコンを選択するか、REFERENCE CACHED SYNCHRONIZEでキーを使用して、キャッシュ参照を手動で再ロードする場合のみです。

    キー入力: REFERENCE VISIBLEEDGES CVESYNCH MANUAL

  • 注意があれば自動実行 - ファイルを開くと、キャッシュ表示が期限切れであることを示し、表示をここで同期するかどうかを訪ねる警告ウィンドウが表示されます。キャッシュを再生成するには、「はい」を選択します。

    キー入力: REFERENCE VISIBLEEDGES CVESYNCH AUTOMATIC

  • 自動 - キャッシュはファイルを開くときに自動的に更新されます。ファイルが開いているときに参照を変更すると、「ステータス」列に再ロードアイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、キャッシュが再ロードされます。

    キー入力: REFERENCE VISIBLEEDGES CVESYNCH ALERT

  • 切断 - キャッシュのステータスを保持します。これにより、非常に高速にファイルを開くことができます。

    キー入力: REFERENCE VISIBLEEDGES CVESYNCH DISCONNECTED

アクティブなモデル内のすべての参照のオプションを変更するには、上記のキー入力コマンドの末尾にALLを付けて実行します。

注記: MS_REF_NO_CVE_LOADを設定することで、サイズの大きいデータセットを開く時間を短縮できますが、アンロード/切断されたキャッシュ参照に対しては、要素プロパティは使用できません。また一部の注釈ツールも使用できない場合があります。

関連性とキャッシュ外形線表示

基本のモデルの存在に関係なく、キャッシュ外形線表示のキャッシュ内で、エッジに寸法を関連付けることができます。キャッシュが更新されると、寸法が自動的に更新され、関連付けられた図形の変更を反映します。関連付けられた図形が削除されると、関連性が解除されます。「選択事項」ダイアログボックスの「操作」カテゴリ「解除された関連性をハイライト表示」チェックボックスをオンにした場合は、解除された関連性の線属性内で寸法が表示されます。また、外形線の設定が「キャッシュ」から「動的」に変更されると、関連性が解除されます。ただし、設定が「キャッシュ」にリセットされた場合は、寸法が再度関連付けられます。

従来の表示

外形線の設定の「従来」オプションは、以前のバージョンのMicroStationとの後方互換性を保証するために提供されています。この設定値は、「実隠線処理」と呼ばれていました。基本的に、従来の表示では、基本の図形に接続せずに、外形線図形が1つのモデルに保存されます。MicroStation V8i(SELECTseries 3)より前の版で表示される図形を作成する必要がある場合にのみ、「従来」設定値が推奨されます。

注記: MicroStationの場合、既定では、「従来」オプションは表示されません。外形線ドロップダウンでこのオプションを表示するには、MS_REF_ENABLE_LEGACY_VISEDGES構成変数を「1」に設定する必要があります。参照を配置する場合、MicroStationの以前のバージョンでは、オプションを「従来」に設定します。MicroStationの現在のバージョンでは、外形線ドロップダウンに「従来」が表示されます。ただし、無効です。