MicroStation CONNECT Edition Help

リアリティメッシュファイルのサポート

MicroStationには、Bentley ContextCaptureソフトウェアで作成された高解像度の3次元モデルの直接統合機能が用意されています。リアリティメッシュモデル(.3mx)は、直接開くことも、既存のモデルへの参照としてアタッチすることもできます。リアリティメッシュ写真測量技術を統合することで、次の利点が得られます。
  • 高速かつ正確な表示 - MicroStationは、リアリティメッシュモデル内の複数の解像度を利用して、すべてのズームレベルで高速かつ正確な表示を実現します。リアリティメッシュモデル構造を効率的に使用することで、非常に大きなデータセットを効果的に表示することができます。
  • 便利な編集機能 - MicroStationの使い慣れたツールを使用して、現在のデザイン内にリアリティメッシュモデルを配置して操作することができます。MicroStationの強力なマスクツールと切り取りツールを使用して、リアリティメッシュモデルの表示をフィルタし、リアリティメッシュデータと他のデザインデータを目的に合わせて連携させることができます。
  • 地理座標 - リアリティメッシュモデルの地理的位置データを使用して、他のデータソースでの正確な自動参照を実現します。
  • クラウドのサポート - リアリティメッシュモデルは、ローカルに参照することもインターネットURLから参照することもできます。

リアリティメッシュのモデル構造なら効率的な表示で大きなデータを処理できます|あらゆるズームレベルで高速かつ正確に表示します

リアリティメッシュモデルの操作

リアリティメッシュモデルは複数のファイルで構成されます。これらのファイルは、表示プロセス中に必要に応じてアクセスされます。拡張子が"3mx"シーンファイルには、モデルに関する情報が格納されます。これには、地理的位置(使用可能な場合)とモデルの構成要素にアクセスする方法も含まれます。モデルの構成要素は、拡張子が"mx3b"の個別のファイルに格納されます。シーンファイルを選択することによって、リアリティメッシュモデルを直接開いたり参照したりできます。モデルの構成要素(.mx3b)は内部的に読み取られ、アクセス可能である必要があります。

リアリティメッシュモデル内の画像には、元の画像が生成されたときに存在していた照明が組み込まれているため、追加の照明は必要ありません。リアリティメッシュ参照ファイルには表示スタイル「Unlit Smooth」が適用されます。これにより、リアリティメッシュモデルは、光源が無視され、代わりに(キャプチャ時点の)完全な光量で表示されます。

リアリティメッシュシーンファイルは読み取り専用で開かれますが、DGNファイルに保存することができます。ただし、DGNとして保存すると、リアリティメッシュデータは、編集オプションが制限された要素に変換されます。変換された(DGNとして保存された)リアリティメッシュデータ要素に対して実行できる操作を次に示します。
  • 表示スタイルの変更 - 表示を任意の定義済み表示スタイルに変更します。
    注記: リアリティメッシュデータでは、既定で「Unlit Smooth」表示スタイルが保持されます。画像ファセットは、この表示スタイルの高解像度での表示に最も適しています。
  • 表示ルールの適用 - 表示ルールをリアリティメッシュとリアリティメッシュクラスに適用します。表示ルールをリアリティメッシュとリアリティメッシュクラスに使用できるシナリオを次にいくつか示します。
    • 領域、全周、タイプなどのプロパティに基づいて線属性を上書きすることで、建物を区別します。
    • 整備ステータスのプロパティを使用して、プラント内の機器を色分けします。たとえば、赤色で機器の整備期限が過ぎていることを、オレンジ色で間もなく整備期限を過ぎることを、緑色で整備期限まで半年以上あることをそれぞれ示すことができます。
    • 大型のリアリティモデル内の、用途プロパティまたは目的プロパティを商業に設定した建物をすべて非表示にします。

    表示ルールの操作として「要素を非表示」または色などの「優先する線属性」を設定できます。

  • 切り取り - 枠または「切り取り領域」ツールを使用して切り取ります。
リアリティメッシュモデルをDGNファイルとして保存すると、「プロパティ」ダイアログボックスから一部のプロパティを制御することができます。

リアリティメッシュモデルのエクスポート

通常、リアリティメッシュモデルには、さまざまな解像度で構成された大量のメッシュデータと画像データが含まれ、この構造をサポートするアプリケーション(MicroStationなど)での効率的な表示を可能にしています。他のアプリケーションにエクスポートする場合、標準のMicroStation要素に分解する場合、または3次元PDFに印刷する場合、エクスポート用に選択される解像度は「エクスポート解像度」プロパティで制御します。「エクスポート解像度」に大きな値を指定すると、データの精度が低くなります。一方、小さな値を指定すると、精度が高くなりますが、エクスポートされるデータの量が増えます。
注記: 非常に小さい値を指定した場合は最高解像度のデータがエクスポートされます。ただし、ハードウェアの制限により、大きなモデルでは必ずしもこの操作を実行できるとは限りません。さらに、小さな解像度でエクスポートされるデータのサイズが対象のアプリケーションの表示機能を超える場合があります。

上述したように、シーンの照明はすでにリアリティメッシュテクスチャマップにキャプチャされているため、他のアプリケーションでは照明を最大の明るさに設定してデータを表示する必要があります。

メッシュ要素への分解

「要素を分解」ツールの「アプリケーション要素」チェックボックスを使用して、リアリティメッシュモデルを標準のMicroStationメッシュ要素に分解することができます。「プロパティ」ダイアログボックスの「エクスポート解像度」プロパティは、作成されるメッシュ要素のサイズと数を制御します。メッシュ画像は、アクティブなデザインファイルと同じディレクトリ内の個別のJPEGファイルに書き込まれます。

3次元PDFへの印刷

リアリティメッシュモデルを3次元に印刷する場合に推奨される2つの設定があります。これらは、「3次元に印刷オプション」ダイアログボックスで設定します。
  1. 「テクスチャマップサイズ」「無制限」に設定します。

    これにより、サイズは大きくなりますがより正確な出力が生成されます。

  2. 「照明モード」「明るい」に設定します。

Google Earthの統合

ほとんどのリアリティメッシュモデルには、正確な地理的位置を示す情報が含まれます。これにより、他の地理的データおよびアプリケーションとの効率的かつ正確な統合が可能になります。

リアリティメッシュモデルを地理的に配置する場合は、ラスターマネージャと適切な地理的位置情報対応参照ソース(Bing Maps、WMSなど)を使用してマップまたは航空写真を背景として使用できます。

地理的に配置されたリアリティメッシュモデルは、(リボンバーの「ユーティリティ」タブの「地理座標系」グループから使用できる)Google Earth統合ツールでの使用に適しています。Google Earthにエクスポートする場合、エクスポートされるメッシュの解像度は、他の3次元エクスポートの場合と同様に(上記の3次元PDFのように)制御できます。これらの設定は、「Google Earthの設定」ダイアログボックスで制御します。リアリティメッシュモデルには3次元データとテクスチャマップの両方が含まれるため、「Google Earthの設定」ダイアログボックスの「フォーマット」ドロップダウンオプションで「KMLとCollada」を選択する必要があります。また、リアリティメッシュモデルには正しい高さデータを含める必要があります。したがって、「高度モード」のドロップダウンオプションから「絶対」を選択したうえで「上から再投影」チェックボックスをオンにする必要があります。リアリティメッシュの高さデータは、通常はデータムではなくジオイドに基づいています。したがって、「地理座標系プロパティ」ダイアログボックスの「座標システムの変更」セクションで「バーティカルデータム」設定を「ジオイド」に変更する必要があります。

リアリティメッシュユーティリティツールのキー入力コマンド

キー入力コマンドとして次のツールを使用できます。
キー入力 用途
MRMESH ATTACH <URLまたはファイル名> 現在のデザインファイルにリアリティメッシュモデルを直接アタッチするために使用します。リアリティメッシュモデルのURLまたはファイル名をキー入力コマンドの一部として含めることができます。これらの情報を含めない場合、ファイルを開くダイアログボックスが開き、ファイルを対話的に選択できます。モデルの基準点を指定するために、単一のデータ点が必要になります。
MRMESH GEOATTACH <URLまたはファイル名> 現在のデザインファイルに地理的に配置されたリアリティメッシュモデルを直接アタッチするために使用します。リアリティメッシュモデルのURLまたはファイル名をキー入力コマンドの一部として含めることができます。これらの情報を含めない場合、ファイルを開くダイアログボックスが開き、ファイルを対話的に選択できます。アクティブなモデルの地理座標系は、リアリティメッシュモデルの地理座標系に合わせて設定されます。

リアリティメッシュの関連切り取りツールのキー入力コマンド

これらのツールは、リアリティメッシュモデルに切り取りを関連付けるために用意されています。この切り取りは、関連付けられている切り取り要素の図形から直接取得されます。切り取り要素に対する変更は、リアリティメッシュモデルの切り取りに自動的に反映されます。切り取りは、MRMESH UNCLIP ELEMENTキー入力コマンドを使うか、または切り取り要素を削除することで削除できます。切り取りは、切り取り要素の画層をフリーズすることによっても無効にすることができます。フリーズせずに切り取り画層をオフにしても切り取りには影響しません。

切り取り領域に使用できる同じ要素は、関連切り取り要素、つまり、閉じた平面要素、円柱、平行掃引(非パラメトリック)として使用できます。他のタイプの要素を関連切り取り要素として使用した場合は要素範囲にクリップされます。キー入力コマンドとして次の関連切り取りツールを使用できます。
キー入力 用途
MRMESH CLIP リアリティメッシュモデルを関連要素の内部に合わせて切り取るために使用します。
MRMESH MASK リアリティメッシュモデルを関連要素でマスクするために使用します。
MRMESH SPLIT リアリティメッシュモデルを2つ(1つは関連要素の内部用、1つは外部用)の個別の参照ファイルに分割するために使用します。
MRMESH UNCLIP FENCE 枠切り取り操作を使用して選択したリアリティメッシュモデルに適用されているすべての切り取りを削除するために使用します。
MRMESH UNCLIP ELEMENT MRMESH CLIP、MRMESH MASK、またはMRMESH SPLITのキー入力コマンドを使用して適用された関連切り取りを削除するために使用します。